外国人観光客向けのおもてなしを強化するセミナー開始

熊本県が取り組む外国人観光客向けセミナー

近年、日本の観光地としての魅力が再認識され、特に熊本県は多くの外国人観光客を迎える体制を整えています。九州新幹線の全線開業や、熊本から高雄、香港への定期航空路線の開設、さらには八代港へのクルーズ船の寄港など、アクセスが飛躍的に向上しました。その結果、アジアを中心に多くの観光客が熊本を訪れています。

しかし、2016年4月に発生した熊本地震の影響で、観光資源の多くがダメージを受け、訪れる観光客の数は大きく減少しました。地震から1年半が経過し、ようやく観光客数は回復傾向にあります。加えて、2020年にはラグビーワールドカップと女子ハンドボール世界選手権が開催されることから、さらなる観光交流の拡大が期待されています。

このような背景の中、熊本県は「おもてなし向上プロジェクト」を立ち上げ、セミナーを開催することを決定しました。このプロジェクトは、地方の観光業者や宿泊業、飲食業などに従事する人々に対し、おもてなしのスキルを向上させることを目的としています。

セミナーの概要

本年度は事業の最終年度として、以下のような内容でセミナーを行います。

- 新規エリア研修

対象地域：山鹿市、菊池地域、水俣・芦北地域
開催期間：2017年10月30日～2018年2月15日
- オーナー向け：地域毎に計5回
- スタッフ向け：宿泊業、飲食業、物販業、交通業、金融機関それぞれに計10回

- フォローアップ研修

対象地域：熊本市、八代地域、阿蘇地域、天草地域
開講時期：2018年1月～2月
- 語学（英語・中国語）、SNS、接遇の組み合わせによる計6～10回
- その他、事業者向けセミナーも準備中

県全体での「おもてなしレベル」向上を目指し、セミナーを通じて接遇スキルを高め、観光プロモーションの質を向上させることを目指します。

外国人観光客の受入れに向けた取り組み

各地域では、観光業者が自らの接遇スキルを磨き、外国人観光客に対するサービスを向上させるために奮闘しています。この取り組みはただのセミナーに止まらず、地域全体で連携を強化し、観光業の発展に寄与するものです。

また、メディアにも取り上げていただければ、様々な取り組みをさらに広めていくことができます。興味のある方は、お問い合わせ先までご連絡ください。