Webデザイナーの実態
2024-04-18 12:10:05
Webデザイナー実態調査:柔軟な働き方は魅力的だが、収入への不満も深刻!
Webデザイナーのリアル:働き方と収入のバランス、そして未来
株式会社ウェブ企画パートナーズが実施したWebデザイナーを対象とした大規模アンケート調査の結果が発表されました。131名から500名(設問によって異なる)の現役Webデザイナーが回答し、そのキャリアや働き方、そして業界の実態が明らかになりました。
教育背景:多様なルートからWebデザインの世界へ
まず、Webデザイナーの教育背景は驚くほど多様でした。芸術系の大学・大学院出身者は全体の約38%でしたが、それ以外の大学・大学院、専門学校、短大、高校出身者も合わせて約62%を占めています。特定の教育機関を卒業していなくてもWebデザイナーになれることを示しており、独学でスキルを磨く道も開かれていると言えるでしょう。
学習方法:独学が主流、実践重視の学習スタイル
Webデザインの学習方法について尋ねたところ、最も多かった回答は「独学」でした。約40%を占め、学校や職場で学ぶ方法を上回っています。これは、Webデザインに関する豊富な学習リソースがインターネット上に存在し、誰でもアクセスしやすいことを反映していると考えられます。また、「職場での実務」を通して学んだという回答も一定数あり、実践的なスキル習得の重要性を示唆しています。
キャリアの始まり:デザインへの情熱と仕事の必要性
Webデザインを始めたきっかけとして最も多かったのは「デザインへの興味」で、約41%を占めました。続いて「趣味の延長」と「仕事で必要に迫られて」が同程度の割合を示しています。この結果は、Webデザインのキャリアは、個人の情熱や職務上の必要性など、様々な動機によってスタートしていることを示しています。
Webデザインにおける重要スキル:UI/UX理解が必須
Webデザイナーにとって最も重要なスキルは何ですか?という質問には、「UI/UXの理解」が約39%と最も多く、次いで「デザインスキル」が約35%でした。「コーディングスキル」も約12%と一定の重要性を示しており、Webデザイナーにはデザイン、コーディング、そしてUI/UX設計など、多様なスキルが求められることが分かります。
満足度と不満:柔軟な働き方 vs. 収入への不満
Webデザイナーとしての満足度について、最も多かった回答は「柔軟な働き方」で約36%でした。「やりがいがある」という回答も約26%と高く、仕事そのものへの満足度は比較的高いと言えるでしょう。しかし、収入面での満足度はわずか約11%と低く、働き方と収入のバランスに課題があることが浮き彫りになりました。
一方、不満点として最も多かったのは「収入面」で約43%を占め、次いで「ハードワーク」が約23%でした。クリエイティブな仕事ゆえの多忙さや、収入の低さといった問題が、Webデザイナーの大きな悩みとなっているようです。
未来への展望:スキルアップとキャリアチェンジ
将来のキャリアプランについて、約48%の回答者が「デザイナーとしてスキルアップ」を希望していました。一方で、「Webディレクター」や「エンジニア」へのキャリアチェンジを検討している人も一定数存在し、Webデザインという分野の多様なキャリアパスを示唆しています。
まとめ:Webデザイン業界の課題と可能性
今回のアンケート調査から、Webデザイナーは柔軟な働き方に魅力を感じている一方、収入や労働時間に対する不満も抱えている現状が明らかになりました。UI/UXデザインの重要性が増す中、多様なスキルを身につけてキャリアアップを目指す意欲の高いWebデザイナーが多い一方で、業界全体の収入改善や労働環境の整備が喫緊の課題と言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社ウェブ企画パートナーズ
- 住所
- 東京都渋谷区渋谷3丁目6番2号エクラート渋谷5F
- 電話番号
-
03-6682-4554