2027年卒の学生、就職活動開始時期は急速に早期化　先取り戦略がカギ

2027年卒の学生に関する就職活動実態調査

株式会社ワンキャリアが実施した調査によれば、2027年卒の大学生たちが就職活動を早期に行っていることが判明しました。この背景には、就職活動の早期化が進み、多くの学生が競争に備えて動き始めている姿があります。本記事では、調査結果をもとに、新たな就職活動のトレンドを深堀りしていきます。

調査結果の要点

1. 約半数が2025年以前からの就活を開始 ）。
調査によると、2027年卒の学生の49%が「2025年1月以降」に就活を始める予定と回答しており、すでに48%が2025年1月以前から活動を開始していることがわかりました。大多数の学生がこの時期からの早期行動を選択しています。

2. 希望する内定獲得時期は2025年11～12月
学生たちが希望する内定獲得の時期は「2025年11〜12月」が最多で、次いで「2026年1〜2月」、「2026年3〜4月」と続きます。実に82%の学生が2026年7～8月までには就活を終えたい意向を持っており、年々その傾向は強まっているようです。

3. 春夏インターンシップへのアプローチが早い
春夏のインターンシップに対するエントリー開始時期は「2025年2月」が20%、次いで「2025年3月」が18%と、早くも動き出しの姿勢が見えます。実に93%の学生がインターンシップの参加を希望しているとのことです。

4. インターンシップ参加のカギは適性とキャリアプランの確認
学生たちが興味を持つインターンシップ内容には、「本選考の優遇」が最も多く、参加するかどうかを決める要素として仕事内容やキャリアプランのイメージも重要視されています。

今後の傾向と企業への影響

株式会社ワンキャリアの東氏は、このような早期の就活開始が日系企業志望者にも広がっていることを示唆しています。これまでは外資系企業への就職を希望する学生が早い時期に活動を開始していましたが、最近では日系大手企業に対する関心も同様に高まっています。このため、企業側の採用戦略を改める必要性が増してきました。