株式会社空解が実施する日本最長ドローン輸送実験の全貌

新時代のドローン物流を探求する株式会社空解

株式会社空解は、2021年7月17日に自社が開発した次世代型の電動ドローンを用いた長距離物資輸送の実証実験を行います。この試みは、日本国内におけるドローンによる物資輸送の新たな記録を樹立することを目的としています。

実証実験の概要

この実験では、千葉県銚子市から茨城県稲敷郡に位置するドローンフィールドKAWACHIまでの約70キロメートルの飛行を計画しています。飛行はフルオートで目視外飛行を行い、特に天候にもよりますが、午前10時に出発し、約1時間後に着陸する見込みです。予備日も設けており、天候が悪化した場合には、前日の7月16日にも実施される可能性があります。

機体の特徴

この実験に使用されるドローン「QUKAI FUSION」は、日本製の高性能電動VTOLドローンで、全長1475mm、全幅2100mmと大きめのサイズです。最大積載量は2.5kg、最大航続距離は驚異の120kmで、最高速度は120km/hです。このドローンは、従来のマルチコプター型と異なり、離着陸が垂直に行えるため、滑走路を必要とせずどこでも運用することが可能です。これにより、従来のドローンの課題であった飛行距離を大幅に改善しました。

実験の目的

実験の目的は、ワクチン輸送を想定した保冷機能をもつ物資の実証です。この際、緊急時には必要な医療物資や災害救援物資など、様々な物品を効率的に輸送することも視野に入れています。また、ドローンによる物流は、移動の手間を省き、環境負荷の軽減にも寄与します。

開催情報とタイムスケジュール

実験は、以下のスケジュールで実施されます。

- 09:00　関係者受付
- 09:30　実験内容のブリーフィング
- 10:00　ドローン2機が銚子で離陸
- 11:20　河内に着陸予定
- 11:30　メディア取材対応

ドローンフィールドKAWACHI

実証実験の集合場所となるドローンフィールドKAWACHIは、茨城県稲敷郡に所在し、ドローンの運用を実践的に行うための施設となっており、専用の設備が整っています。

同フィールドは、周囲に開放的な環境を持ち、ドローンの操作にも安定的な条件が揃っています。

株式会社空解のビジョン

株式会社空解は、ドローンを通じて社会に革新をもたらすことを目指しています。同社は、「空は、希望だ。」を理念に掲げ、非接触型の物資輸送や高齢化社会に対するソリューションを展開しており、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。

今後も、性能や安全性に優れたドローンの開発を進め、社会のニーズに応える製品を提供していく方針です。

新型コロナウイルスの影響で、物流の重要性が増していますが、ドローン技術の進化がそれに拍車をかけることでしょう。