理化学研究所とPROUMEDが腸内マイクロバイオーム解析を共同で推進

腸内マイクロバイオーム解析の新たな展望

2023年10月、株式会社PROUMEDが国立研究開発法人理化学研究所と共同で、腸内マイクロバイオーム解析の解析パイプラインを構築するための研究を始めることを発表しました。これは消化器系の健康を促進するうえで重要なプロジェクトであり、最新のハイスループットシーケンサー（HTS）技術を駆使して、腸内細菌叢の解析をより迅速かつ正確に行うための取り組みです。

共同研究の背景

近年、腸内環境と健康の関係が注目され続けており、その中で腸内マイクロバイオームの解析は重要な役割を果たしています。腸内マイクロバイオームとは、腸内に存在する多様な微生物の総称であり、そのバランスが健康や病気に影響を与えることが分かってきました。これに伴い、高度な解析技術の開発が求められています。

PROUMEDは、過去にOxford Nanopore社のロングリードHTSを使用した遺伝子解析を行っており、腸内マイクロバイオーム研究の進展に注力してきました。しかし、現在の解析技術において最適な手法が確立されておらず、プロジェクトの成功には共同の研究が不可欠です。

研究の目的

今回の共同研究では、PROUMEDと理化学研究所の知識や技術を融合させ、腸内マイクロバイオーム解析における新しい解析パイプラインを構築します。具体的には、各社が持つロングリードHTS技術を用いて、解析手法の比較を行い、最適な解析方法を確立することを目指します。これにより、腸内マイクロバイオームに関する研究がさらに進展し、健康維持や病気予防に寄与することが期待されています。