新プラットフォームThankMyFarmer™が提供するコーヒーのトレーサビリティサービス

新しいプラットフォームThankMyFarmer™の紹介

farmer connect SAは、日本において新しいプラットフォーム「ThankMyFarmer™」をスタートさせました。このサービスは、消費者がコーヒーやカカオ製品のパッケージに記載されたQRコードをスキャンすることで、商品の原産地や品質に関する詳細な情報を得ることができる仕組みです。これにより、消費者は生産者の情報を知り、さらには地域の発展を支援するプログラムへの寄付を通じて、生産者との絆を深めることが可能になります。

ThankMyFarmer™は、消費者に安全で透明性の高い技術環境を提供し、支援金が確実に目的先に届くことを保証します。これにより、コーヒー愛好家だけでなく、環境や地域社会に配慮する消費行動が促進されることを目指しています。

日本市場に特化した新機能

新たに導入されたThankMyFarmer™の機能は、日本市場に特に配慮されており、以下の三つの主要な機能が追加されました：

1. 原産地情報の提供: コーヒー豆やその特徴に関する詳細情報を提供し、消費者が自分の味の好みに合った製品を見つけやすくします。
2. 専門家のレビュー: 消費者は業界の専門家やインフルエンサーによるコーヒーのレビューを参考に、より深い知識を持った選択ができるようになります。
3. 新しい体験の提供: コーヒーに関するクイズやゲームを通じて、楽しく関わることができる機会が増えています。

これらの新機能により、消費者はお気に入りのコーヒーとのより深い関係を築くことができるのです。

PHILOCOFFEAとの提携

このプラットフォームを初めて導入したのは、グルメスペシャリティコーヒー企業のPHILOCOFFEAです。PHILOCOFFEAは、世界的に有名なワールドブリューワーズカップでの優勝者である粕谷哲氏が設立した企業です。PHILOCOFFEAは、「自分の飲んでいるコーヒーについてもっと知りたい」という顧客の要望に応えるためにThankMyFarmer™を導入しました。粕谷氏は、「最高の豆を調達し、個性を大切にしたコーヒー体験を提供することを目指しています。ThankMyFarmer™を利用することで、顧客は自分の好きなコーヒーの背景を知ることができ、より楽しい選択ができるようになります。」と述べています。

経済と環境への貢献

farmer connect SAは、伊藤忠商事の支援を受けて2021年に900万ドルのシリーズA資金を調達しました。さらに、IBM社のブロックチェーン技術を活用し、コーヒーやカカオのサプライチェーンにおけるトレーサビリティを確保しています。消費者が自分の購入する商品と生産者を直接結びつけることによって、経済的にも地域社会に貢献できるシステムを構築しています。これにより、公正でサステナブルな農業の推進が期待されるのです。

さらなる展開に向けて

今後、このプラットフォームはさらなる機能の追加や新しい農産物への対応を目指すとのことです。そして、中央役割を果たすPHILOCOFFEAは、コーヒー愛好家に向けた専門的な知識の提供だけでなく、消費者のトレーサビリティに関する理解を深めることで、日本のコーヒー文化を発展させることに寄与しています。

11月17日から19日にかけて開催される日本スペシャルティコーヒー協会主催のイベントSCAJ2021には、粕谷哲氏も参加し、ThankMyFarmer™の取り組みが紹介されます。この機会に、消費者や他のコーヒーブランドと豊かなコーヒー文化を共有することを楽しみにしています。

farmer connect SAは、業界をリードする企業として、農業のデジタル化、透明性、サステナビリティを進めるために、今後も革新を続けていくことを約束しています。詳しくは公式サイト（https://www.farmerconnect.com/）をご覧ください。