メドテック新潮流イベント
2025-10-29 11:27:47

メドテック界の新潮流「Gateway to Asia」が日本で始動

メドテック界の新潮流「Gateway to Asia」が日本で始動



メドテック、すなわち医療技術分野は、今、急速に進化しています。しかし、その進歩の裏には、スタートアップ企業が直面する多くの課題があります。臨床実践の場での検証から社会の実装に至る道筋は、資金、人材、環境など、様々な面において容易ではありません。特に日本では、優れた技術を持ちながらも、実際に試す機会が限られているのが現状です。ただし、日本の医療制度の成熟さと、医師や病院の技術への意識の高さはアジアでも際立っています。このポテンシャルを活かし、台湾と日本の強みを融合させることで、持続可能な臨床検証モデルの構築が期待されています。

この背景を受け、台湾のメドテックアクセラレーター「BE Health」が日本で新たな試みをスタートします。「Gateway to Asia — MedTech Innovation Event」が開催され、臨床実証というテーマで多くの意見交換が行われます。このイベントは、2025年11月7日(金)、東京・浜松町のStartup Island Taiwan Tokyo Hubで実施される予定です。

イベントの内容


イベントでは、臨床検証のリアルと課題について、日本のスタートアップ企業と医師が登壇し、アジアの医療イノベーションにおける新たな潮流についても議論します。特に注目されるのは、基調講演を行う2人の著名なイノベーターです。

基調講演:臨床から世界へ挑戦するイノベーター


  • - 窪田 良氏 (窪田製薬ホールディングス代表取締役社長 兼 CEO)
眼科医として、臨床と研究の両面において豊富な経験を持ち、グローバルな医療技術の事業化をサポートしてきたイノベーターです。2002年にはアメリカ・シアトルにてKubota Vision Inc.を設立し、NASDAQ上場を果たしました。今回は台湾でのPoC(Proof of Concept)経験を基に、医師起業家のリアルな挑戦を語ります。
  • - 王 彦博氏(INOPASE共同創業者・CTO)
東京大学大学院で人間工学の博士号を取得。東京大学発スタートアップINOPASEで新しい医療デバイスの開発に尽力しています。プロトタイプから臨床に至る道のりにおける課題、技術を市場に橋渡しするアプローチについて語ります。

パネルディスカッション:PoCの未来を議論


また、Siilicon Valley VenturesのCEOである森若幸次郎氏をモデレーターに、PoC(実証研究)の現状と未来について、窪田氏と王氏が多面的に議論します。スタートアップ、臨床現場、投資家の三者が結びつく条件など、実践的な視点での意見交換が期待されます。

BE Healthの新プログラム


さらに、2026年3月から始まるBE Healthの新しいアクセラレータープログラムについても、イベント内で正式発表される予定です。このプログラムでは、台湾の医学大学や医療機関との協力を発表しスタートアップの個々のニーズに応じた支援を行っていきます。大手企業も参加し、スタートアップとの連携を通じて新たな技術を発見できる貴重な機会となるでしょう。

BE Healthは、台湾の医療機関や企業をスタートアップとつなぐ共創の場として、医療イノベーションの社会実装を加速させています。昨年度もプログラム内での企業に対する投資を通じて、台湾での臨床実証から米国進出を後押ししました。

イベント詳細


イベント名:Gateway to Asia — MedTech Innovation Event — The Reality and Challenges of Proof of Concept
開催日時:2025年11月7日(金)18:30〜21:00
会場:Startup Island Taiwan Tokyo Hub(東京都港区浜松町2-1-17 松永ビル9F)
イベントページこちらからご覧ください

BE Healthについて


BE Healthは、メドテック分野のスタートアップ企業を支援するために設立された台湾最大のアクセラレーターです。約150社以上のスタートアップに対する支援を行い、また200億ドルを超える資金の調達を成功しています。持続可能な成長を支援する「BE Health Ventures」を通じて、医療技術の発展に寄与しています。

"臨床はゴールではなく、検証設計と反復改善の出発点です。日本と台湾の強みを組み合わせ、現場で使用される技術を共に形にしていきます」と語るのは、BE HealthのManaging Partnerである陳彥諭(Arthur Chen)氏です。アジア市場へのゲートウェイを目指し、メドテック領域の新たな可能性に挑戦し続けます。


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会社情報

会社名
比翼加速器股份有限公司
住所
Songshan District Taipei City, 10553, TaiwanTaiwan Tech Arena No. 2, Sec. 4, Nanjing E. Rd.,
電話番号

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