マングローブ再生事業
2022-01-06 14:01:31
インドネシアのマングローブ再生事業がもたらす地球環境への貢献
インドネシアのマングローブ再生事業がもたらす貢献
この度、特定非営利活動法人国際マングローブ生態系協会(ISME)による技術指導のもと、南スマトラ州でのマングローブ再生・保全プロジェクトが進行しています。このプロジェクトは、2013年から始まり、約14,000ヘクタールのマングローブの保全を企業の社会的責任(CSR)活動として行っています。
私たちが抱える気候変動の課題に対して、このプロジェクトは非常に重要な役割を果たすことを目指しています。具体的には、30年内に森林保全活動によって約500万トンの二酸化炭素(CO2)の排出を抑制し、さらに約9,500ヘクタールの裸地にマングローブの新規植林を行い、約600万トンのCO2を吸収・固定することを目指しています。現在、国際的なカーボンクレジット基準を管理する団体Verraによる認証を受けるための手続きを進めており、2022年前半にはプロジェクト登録が予定されています。
マングローブの重要性
マングローブはただの樹木ではありません。それは、生命のゆりかごと称されるほど多くの生物多様性を抱える生態系です。おおよそ85%の海洋生物の生活空間を提供し、さらには二酸化炭素を取り込む役割まで果たします。また、マングローブの生態系は高波から沿岸地域を守る重要なバリアにもなっています。
これらの環境保全の取り組みは、地域住民の生活向上にもつながります。商船三井グループは、YLF(株式会社山本林業)と協力しシルボフィッシャリーと呼ばれる持続可能な漁業方法を導入します。この方法により、地域住民は森林と水産業の両方から恩恵を受けることが期待されており、人と自然が共生する未来を目指しています。
商船三井グループの思い
商船三井グループは1884年に設立され、現在では800隻以上の船隊を運航しています。その事業は海運業を中心に多岐にわたりますが、最近では環境保護にも積極的に取り組んでいます。特に、モーリシャスでの自然環境回復事業を通じて、マングローブの重要性を学び、ネイチャー・ポジティブな企業としての姿勢を強化しています。
商船三井グループは「環境ビジョン2.1」を策定し、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目指しています。これには、自然や技術ベースのネガティブ・エミッションの創出も含まれています。すなわち、自然環境の保全を通じて次世代に向けた持続可能な社会の実現を目指しています。
YLF及びその取り組み
YLFの前身である山本木材産業は1970年に設立されましたが、環境問題を課題として認識した結果、2004年には植林事業に転換しました。特に2006年からはインドネシアにおけるマングローブの植林を開始し、現在では企業からの委託を受けた活動も行っています。
YLFは、マングローブを守るための植林活動やシルボフィッシャリーの導入を通じて、地域と自然が共存できる社会の形成を目指しています。彼らの活動は、ただの環境保護にとどまらず、地域の経済発展にも寄与しています。
私たちは今後も、マングローブ再生と地域住民の生活向上を双方向で実現し、地球環境の保護に寄与するよう努めていきます。このような取り組みが広がることにより、未来の世代が安心して生活できる地球になることを願っています。
会社情報
- 会社名
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株式会社商船三井
- 住所
- 東京都港区虎ノ門2-1-1 商船三井ビル
- 電話番号
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