テックドクターと『パシャっとカルテ』が連携。健康管理の新たな時代へ

テックドクターと『パシャっとカルテ』が連携開始

新たなデータ分析プロジェクトのスタート

株式会社テックドクターは、Arteryex株式会社が提供する医療情報管理アプリ『パシャっとカルテ』と連携を始め、検査結果と生体データを組み合わせた新しいデータ分析プロジェクトを展開します。この提携により、お薬手帳や健康診断の結果など、ユーザーの医療情報とウェアラブルデバイスが収集する心拍や睡眠、活動量といった生体データを統合することが目指されます。これにより、個人の健康をより包括的に、かつ継続的に把握できるようになります。

波及効果としての個別化医療

両社はこの共同プロジェクトを通じ、医療データと生体データを統合した新しいデジタルバイオマーカーの開発を進め、個別化医療や予防医療の発展に力を注ぎます。特に、2025年の8月から2026年の3月にかけて予定しているPoC（概念実証）では、不眠症など睡眠に関連する疾患特化型の研究が行われる予定です。この試みを通じて、データ統合の実現可能性や健康に関するインサイトの提供が期待されています。

データ連携の背景

アプリ『パシャっとカルテ』を提供するArteryexは、ユーザーが撮影したお薬手帳や健康診断の情報を自動でデータ化するサービスを展開しています。このアプリを使用して得られる医療情報は、テックドクターのウェアラブルデバイスから収集される生体データと照合され、疾患の兆候や変化を捉える新たな指標を導入することが可能です。デジタルバイオマーカーの開発によって、個々の健康状態がより明確に解析される未来が開けるでしょう。

PoCの実施概要

まずは2025年8月から2026年3月までの期間に、対象ユーザー100名を募り、彼らの健康情報と生体データを収集しながらその関連性を分析するPoCが実施される予定です。この実験を通じて、データ連携の有効性を確認し、今後の本格的なデータ統合の展開へとつなげる計画です。

今後の展望と期待

PoCで得られた視見を基に、テックドクターとArteryexは以下の新たな取り組みを予定しています。特に疾患を早期に発見するための指標を開発したり、生活習慣改善につながる健康支援ソリューションを模索したりします。また、ユーザーの日常生活から得られる健康データを通じて、リアルワールドデータの収集基盤を形成し、医療研究や治療の質改善にも貢献できるでしょう。

生活者に近い健康支援モデルの実現

双方の企業は、スマートフォン向けアプリという使いやすいプラットフォームを活用し、ユーザーの日常的な医療データを効果的に収集・分析する体制を整えています。これにより、医療情報の集約だけでなく、ユーザーがより健康的な生活を送るためのサポートが実現されるでしょう。将来的には、パシャっとカルテへのデジタルバイオマーカーの実装が見込まれ、個別化医療や予防医療の新たな健康支援モデルの確立を目指します。