新たな映像制作の扉を開く
映像制作の世界では、効率的なコンテンツ管理が今や不可欠です。2025年5月から株式会社ネクフルは、三重県四日市市に本社を構えるアビ・コミュニティに、「necfru MAM」を導入します。このシステムは、映像素材の管理と共有に特化しており、制作現場の思考を根本から変える可能性を秘めています。
背景
この取り組みは、間接的に関わる株式会社シー・ティー・ワイ(CTY)と株式会社ケーブルネット鈴鹿(CNS)が抱える様々な課題に基づいています。長年の制作活動の中で、これらの団体は撮影素材や編集済みの動画、納品用ファイルなどの映像資産が社内外に散逸している問題に直面しました。
特に、古いメディア(βカムやDVCAMなど)の寿命が迫っている状況では、再生機の故障やサポート切れのリスクが現実的な問題となり得ます。これらのテープメディアをデジタイズしても、その後の管理方法が見つからないという課題も浮上。さらに、安価に長期間保管できるソリューションを求める声も聞かれましたでしょ。
解決策
そこで注目を集めたのが「MAM(Media Asset Management)」というシステム。ネクフルはCTYとCNSのフィードバックをもとに、MAMをカスタマイズし、現実的な課題に対処する運用体制を構築しました。
具体的には、番組のジャンルや素材の種類、映像フォーマットに応じたカテゴリー分けを行い、メタデータのキーワードやタグによる検索機能も強化しました。また、確認用のプレビュー動画を低画質で抑えることで転送容量を圧迫しない仕組みを導入。さらに、保存コスト削減のために「コールドストレージ」と「ホットストレージ」を使い分ける工夫も施されています。
使用による効果
これにより、棚管理時代に比べてデータの紛失リスクが低下し、映像資産を安全かつ効率的に管理できる環境が整いました。CTYやCNSでは、今後necfru MAMを利用して、映像素材の蓄積を進めることで、制作間のデータ共有を促進していく予定です。
今後の展望
ネクフルは今後も、映像制作を行う企業のニーズに応えるプラットフォームを提供し続ける意向です。このシステムを通して、映像コンテンツの価値が最大化されることを目的としています。
ユーザーの声
アビ・コミュニティの福田聡史氏によると、「クラウドによるアーカイブの相談をAWSジャパンに行った際、信頼できるパートナーとしてネクフルが紹介されました。要望をしっかりとヒアリングし、システムをカスタマイズしてもらえたのが決め手でした」とのこと。
まとめ
necfru MAMは、放送局や映像制作の現場で特化した管理・検索・共有のクラウドベースのアーカイブシステムです。制作現場のニーズに応じた柔軟なカスタマイズが可能で、必要な素材に即アクセスできる環境を提供します。さらなる映像制作の未来が、ここから広がります。