京セラの新アプリ「デジ選」が2025年度グッドデザイン賞を受賞

京セラの「デジ選」が2025年度グッドデザイン賞に輝く

京セラ株式会社が開発した電子投開票システム「デジ選®」向けのアプリが、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2025年度グッドデザイン賞」を受賞しました。また、このアプリは審査員のお気に入りである「私の選んだ一品」にも選出され、そのデザインと機能性が高く評価されました。

「デジ選」の開発背景

日本における選挙は未だに紙投票が主流であり、多くの課題を抱えています。例えば、無効票や疑問票が多発すること、また自分で書くことが難しい方々にとってのハードル、さらには開票作業が煩雑で時間がかかるといった点です。そこで、京セラは「年齢や性別を問わず誰もが公平に投票できるシステム」を目指し、デジタル化を進めることにしました。

デジ選アプリの特長

このアプリにはいくつかの独自のデザインポイントがあります。まず、文字やボタンが大きく表示され、操作が非常に直感的に行えることです。これにより、高齢者や視覚に不安のある方でも快適に使える設計となっています。また、画面は候補者の人数や名前の長さに応じて変化し、公平な表示が保たれるよう工夫されています。

さらに、投票データの集計機能は外部記録媒体から読み取ることで、重複集計を防止し、作業時間の短縮を実現しています。このスタンドアローン方式は、サーバーの過熱や通信障害のリスクを低減し、高い安全性と信頼性を提供します。

審査委員からの高評価

審査委員のコメントによると、電子投票は紙投票よりも無効票や疑問票を減らし、開票もスピーディーになるなど、行政のデジタルトランスフォーメーションにおいて重要な役割を果たすと評価されています。「デジ選」は、実際の選挙で逼迫した課題に対して一歩踏み出す挑戦を行い、新たな方向性を示したとしてその価値が高く評価されました。