都市資源循環の新たな挑戦！スマートコンポスト導入実証実験の開催

都市資源循環の新たな取り組み

2025年7月28日から約1ヶ月間、東京都港区に位置する複合施設「品川シーズンテラス」で、株式会社komhamとNTTアーバンソリューションズ総合研究所が共同で実施する実証実験が行われます。この実験では、生ごみ処理の新しい形として注目される「スマートコンポスト®」を導入し、都市型施設における資源循環の可能性を探ります。

背景と目的

東京都内では、温室効果ガスの削減やごみ焼却施設の老朽化など、都市特有の環境問題が急務となっているのは周知の事実です。特に事業系一般廃棄物の焼却処分が主流の中、埋め立て処分場の不足問題も深刻です。このような中、持続可能な資源循環を実現する方法が求められています。

本実証実験では、品川シーズンテラス内で生じる生ごみを処理し、再利用を目指します。特に、ランチの際に出る弁当由来の生ごみを対象に、コミュニティの環境意識を高める堆肥の生成を行います。さらに、生成された堆肥は地域との連携で緑地や農作物栽培に活用される予定です。

実証実験の詳細

実施期間は2025年7月28日から8月29日までの約1ヶ月間で、実験が行われる品川シーズンテラスの低層階には飲食店が立ち並び、多様な食文化が交錯しています。この環境下で、スマートコンポストの効用を実証すべく、1日あたりおおよそ5kgの生ごみを投入し、トータル120kgの処理を行う予定です。

「スマートコンポスト®」は特殊な微生物を使い、電源や排水処理を必要とせず、自動で生ごみを処理します。最短で1日で98%まで分解されるこのシステムは環境に優しく、都市型施設にも適応可能です。

また、蔵出しデータの可視化により、地域住民やビル従業員にリサイクル状況を周知することで、さらなる環境意識の向上にも寄与します。

意義と今後の展望

この実証実験は、従来の焼却依存型処理から脱却し、新たな循環型モデルの創出を目指しています。生ごみ処理の先進技術を用いることが、今後の都市計画にとって融合の鍵となり、こうした取り組みが広まることで都市の環境負荷を大きく減少させることが可能です。

実績に基づく知見は今後の都市環境問題に対する解決策の手助けとなり、世界中の地域に応用できる新しいモデルの種となり得ます。

見学会の開催

実施中には、「スマートコンポスト®」の稼働状況を確認できる見学会も設けます。環境対策を推進する企業や自治体関係者、一般市民の皆さんの参加をお待ちしています。興味のある方はぜひ、この機会に最新技術に触れてみてください。

この実証実験を通じて、持続可能な都市生活の実現に向けた第一歩が踏み出されます。今後もkomhamとNTTアーバンソリューションズ総合研究所は協力し、環境問題に立ち向かっていきます。