彦根市と「おいくら」の連携がスタート
滋賀県彦根市と株式会社マーケットエンタープライズが、2025年2月から新たなリユース事業「おいくら」の連携を開始します。この取り組みは、市民の不要品をリユースし、廃棄物の削減と循環型社会の形成を目指すもので、双方のニーズに応えたものです。
背景と取り組みの経緯
これまで彦根市では、市民による不要品の譲渡を促進するために地域の情報サイトを活用してきました。近年、粗大ごみとして多くの不要品が出される中、まだ使えるものが多いことが判明。市民が手軽にリユースできる仕組みが求められていました。一方、マーケットエンタープライズは、持続可能な社会を実現するためにSDGsに取り組む企業であり、リユース事業を中心に成長を続けています。互いにリユース促進の目的が一致した結果、「おいくら」を用いた新しい取り組みが始まることとなりました。
「おいくら」とは
「おいくら」は、マーケットエンタープライズが提供するリユースプラットフォームで、不要品の査定を一括で依頼し、買取価格を比較できるサービスです。簡単な操作で不要品を手放すことができ、これまでに約130万人もの人が利用してきました。さらに、買取時には、希望すれば自宅にまで訪問し、運び出すサービスも提供しています。これにより、高齢者や単身者など、大型の不要品を運び出すのが難しい市民でも問題なく利用できるようになります。
今後の展開
2025年2月4日から、彦根市の公式サイトで「おいくら」に関する情報が掲載され、直接不要品の査定申し込みが可能になります。これにより、循環型社会の実現に向けて、二次流通が促進され、不要品の削減が期待されます。また、市民がリユースの意識を高め、廃棄に代わるリユースの選択肢を選ぶことができるようになります。
彦根市の特性と文化的背景
彦根市は1937年に市制を施行し、滋賀県の中核都市として発展してきました。豊かな自然環境に恵まれた地域であり、歴史的にも重要な文化遺産を持っています。江戸時代には彦根藩の城下町として栄え、今なお多くの観光名所が存在します。市民の84%がリユースに対しても前向きであり、地域全体でリユース文化の浸透が期待されます。
マーケットエンタープライズの役割
マーケットエンタープライズはリユース業界で多くの実績を持ち、持続可能な社会の実現を目指した事業を展開しています。特に「おいくら」は、全国で227の自治体に導入されており、彦根市での取り組みは更なるリユース文化の普及に貢献するでしょう。今後も、市民の意識を変え、循環型社会の実現に向けた活動を支えていくとしています。
この連携は、彦根市の廃棄物処理量の削減やコスト削減にもつながると期待され、多彩な市民のニーズに応えられる取り組みとなるでしょう。彦根市とマーケットエンタープライズの共働により、持続可能な未来の形成に向けて新たな一歩を踏み出します。