ドローンを用いた海洋ごみ調査実証実験
2023年6月2日、一般社団法人海と日本プロジェクト岐阜が主催し、ドローンを使用して海洋ごみの調査実証実験が岐阜県海津市で行われました。この実験は、日本財団が進める「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として、長良川河川区域内の漂着ごみの実態を把握することを目的としています。
イベントの概要
実験は午前10時から11時半までの約1時間半にわたって行われ、参加者は13名。場は平田リバーサイドプラザの駐車場横に設けられ、今日のメインとなるドローンの飛行が始まりました。アドバイザーには四日市大学環境情報学部の千葉賢教授が参加し、専門的な意見を交えながら進行しました。
土地点の選定
調査地点に選ばれた南濃大橋周辺は、過去の調査から多くのごみが散乱していることが確認されていたため、ドローンを使用することになりました。橋の近くは背の高い草木が多く、目視でごみを確認するのが難しい環境です。そこで、上空からの視点によって実態の把握を図ることが期待されました。
目を引く成果
ドローンが実際に飛行し、撮影した映像をモニターに映し出すと、肉眼では捉えきれなかったペットボトルなどのプラスチックごみが明らかになりました。また、収集したデータを専用ソフトで解析した結果も披露され、参加者たちはその成果に驚く声をあげました。さらに、希望者にはドローンが撮影したキャプチャー画像や録画データが配布され、多くの人に情報が提供されることとなりました。
参加者の反応
参加者の中からは、「画像が鮮明で驚いた」「不法投棄の場所をドローンで特定できる可能性がある」「市民の海洋ごみに対する関心が高まるかもしれない」といった意見が出ました。特に、子どもたちにも興味を持ってもらえる内容だと感じた参加者は、今後同様のイベントを行って多くの人に見てもらいたいとの希望を表明しました。
新たな調査手法の可能性
調査によって明らかになった問題点は、橋の護岸部分でごみが堆積していることでした。この現象は、たんに渋滞した高水位の影響であったと推測され、ドローンでの調査が新たな調査手法としての有効性を示すことになりました。海洋ごみ問題の解決に向け、今後も各地で同様の調査を実施し、データを収集していく予定です。
まとめ
本得られたデータや出てきた反応は、今後の海洋ごみに関する意識向上や対策立案に大いに役立つことでしょう。この実証実験を通じて、多くの市民が海洋ごみ問題を自分ごとのように捉え、地域での問題解決に結びつくことを期待しています。これからも海洋環境の保護に取り組む活動が重要であることを忘れてはいけません。
団体概要
一般社団法人海と日本プロジェクト岐阜は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として、海のない岐阜県民が次世代に海を引き継ぐための活動を行っています。詳細は
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