「MAKUTEN」が優秀賞を受賞
地震大国である日本において、建物の安全性を確保することは非常に重要です。そんな中、一般社団法人ファイバーシート天井システム協会が開発した軽量な膜天井「MAKUTEN」が、ジャパン・レジリエンス・アワードにおいて優秀賞を受賞しました。この受賞は、地震発生時に天井が落下することを防ぎ、屋内で安心して過ごせる空間を提供するための取り組みが評価された結果です。
地震に強い天井システム「MAKUTEN」
「MAKUTEN」は、フッ素加工された不燃のグラスファイバー製シートを使用した新発想の耐震対策天井です。この天井システムは、壁面から約1.4メートル間隔で取り付けた専用の金具により、しっかりと固定され、万が一の落下時にも安全性が保たれています。この技術により、むしろ屋内での避難所としての利用も見込まれています。
軽量で柔軟なこの天井は、施工作業が短期間で済むため、限られた人員でも施工可能です。また、従来の天井と比較して天井の高さを自由に設定できるため、空間利用の効率も高められます。加えて、カーボンニュートラルを目指す取り組みとしても技術的に優れています。
JRAとは?
ジャパン・レジリエンス・アワードは、レジリエンス社会の構築を目指し、強靭な国づくりを目的に様々な先進的な企業や団体を評価し、表彰する制度です。審査の基準には、活動の持続性や発展性、地域との連携が含まれており、社会に貢献する企業の取り組みを広く促進することを目指しています。
表彰式と地域貢献
表彰式は2025年4月22日に東京都千代田区のイイノホールで開催される予定で、今回の受賞は協会の活動が地域全体においても評価されていることを示しています。実際、MAKUTENは岡山県や愛知県など、複数の地域での新事業分野開発プロジェクトやSDGs認証にも寄与しており、公共機関とも連携を強めている状況です。
避難所確保という重要な取り組みを進めることで、有事の際に先ず家庭を守る基点となることから、各種団体や地域防災協議会とも新たな連携を形成しています。
まとめ
「MAKUTEN」の開発や普及活動は、今後の地震対策において重要な役割を果たすと期待されています。この新しい技術がもたらす安全性は、未来のレジリエンス社会の構築において大いに貢献することでしょう。さらなる詳細は、公式ホームページやYouTubeチャンネルを通じて確認できます。