クロス・マーケティンググループとXICAが資本提携、新たなデジタル広告時代へ

クロス・マーケティンググループとXICAの資本提携について

最近、クロス・マーケティンググループがXICA（サイカ）と資本提携を結んだ。この提携は、デジタルシフトが進む現代ビジネス環境において、広告メディアの多様化が進展する中で生まれたものである。

デジタル広告の複雑性

インターネット広告には検索連動型広告や動画広告、成果報酬型広告など、多くの手法が登場しており、これまで以上に広告の成果を測ることが難しくなっている。また、テレビCMなどの伝統的な広告も含め、異なるメディアを組み合わせたクロスメディアキャンペーンが一般的になってきた。こうした理由から、広告施策を総合的に評価し、広告予算のROI（投資利益率）を効率的に高める必要性が急増している。

サイカの強み

XICAが提供するオンライン広告・オフライン広告の統合分析ツール「ADVA MAGELLAN」は、国内での評価が高い。特に、マゼランは国内の多くの大手企業に導入され、広告効果の測定と広告予算の最適化に寄与している。さらに、企業の広告活動を支援するために展開されている複数のサービス、例えばテレビCMの出稿プランニングや脳波解析を用いたクリエイティブ制作は、新たなマーケティング手法として注目を集めている。

これらのサービスは、国内外の投資家からも高く評価されており、21.6億円の資金調達を実現した実績もある。

クロス・マーケティンググループの展開

一方、クロス・マーケティンググループは、日本最大級の消費者パネルを活用したリサーチ事業とITソリューションを駆使し、広範囲にわたるマーケティング施策を展開している。特にデジタル化が進む中で、消費者データを効果的に活用し、マーケットのニーズに即したサービスを提供してきた。この背景には、すでにサイカとの多数の業務提携があり、両社の強力な連携が今回の資本提携に繋がった。

資本提携の意義

今回の提携によって、両社はデジタルマーケティング及びプロモーション領域での事業拡大を図ることが期待されている。広告の効果を高めるための新しい提案を進めることで、より効果的な総合マーケティングソリューションの提供を目指していく。

この資本提携は、広告業界が変わりつつある中で両社のシナジー効果を生む大きな一歩となるであろう。今後の展開が注目される。