教員向け！不適切関係リスク教材の無償提供開始

静岡大学教育学部の塩田研究室が、鹿児島大学と鹿児島県教育委員会と連携して、教員研修に特化した注目の教材を無償提供することを発表しました。その名も「児童生徒との不適切な関係のリスク」。これは、教育現場において増加している教員による不祥事を未然に防ぐための重要な取り組みの一環です。

近年、学校現場では盗撮やわいせつ行為を含む多くの教員の不祥事が報道されており、これに伴い教員の服務研修が喫緊の課題とされています。教師は子どもたちの模範となる存在であり、その行動が信頼に影響を及ぼします。このような背景から、教員研修教材の開発が急務となっていたのです。

教材の特徴として、従来のチェックリストや事例紹介だけでなく、参加する教員が自身の視点でリスクを考える手法を取り入れています。具体的には、「もし自分が児童生徒と私的な連絡先を交換したら？」というシナリオを提示し、その条件や環境について逆算的に考えることを促します。これにより、教員が自身の行動について真剣に向き合い、自覚を持つことが期待されています。

今回の教材は、特に教員リスクに対する意識を高めることを目指しており、すべての学校の先生や教育関係者に広く使ってもらいたいと考えられています。教育現場で不可欠なこの教材を活用することで、教員自身の行動を見直す良いきっかけとなるでしょう。

この研修教材は、必要に応じて各教育機関に配布され、オンラインでのダウンロードも可能です。以下のリンクからワークシートを手に入れることができます。
ワークシート教材ダウンロードリンク

教材の開発には、国立大学法人鹿児島大学大学院教育学研究科髙瀬研究室も参加しており、教育現場のニーズに応じた内容となっています。この取り組みは、学校における教育資源の一つとして、教員の倫理的な意識を高め、子どもたちの安全を守るための大きな一歩です。

教員が不適切関係に至るリスクを理解し、適切な行動を促進することは、全ての教育関係者に求められる責任です。ぜひ、この教材を利用し、教育現場でのゼロ不祥事を目指しましょう。

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