ジーライオングループの新たな挑戦
ジーライオングループは、神戸市に本社を置く多業種・多角的な企業体であり、約5,000人の社員と150社から成り立っています。この企業は、自動車事業を中心に、飲料やウエディング、旅館事業など幅広く展開しており、時代の変化に応じて企業文化を進化させています。
働き方の見直しへの取り組み
近年、様々な業界が共通して直面している問題の一つが、働き方の見直しです。特に「残業」という課題に立ち向かうため、ジーライオングループは2024年7月から「残業ゼロプロジェクト」をグループ全体で始動させることを決定しました。このプロジェクトの目的は、単に早く帰ることではなく、限られた時間の中で高い成果を上げることができる新しい働き方を見つけ出すことです。
プロジェクトの進行状況
プロジェクトがスタートしてから約1年が経過し、ジーライオングループは今の時期、特に「働く意味」について見つめ直す機会であるメーデー(5月1日)を迎えます。このタイミングを利用して、社員の幸福を中心に据えた働き方改革のプロセスを共有し始めています。
現実的な課題として、グループ内の150社がそれぞれ異なる業務内容を持ち、効率化の手法も多様であるということがあります。このため、一律の方針を適用することは簡単ではありません。その中で重要なのは、「ルールさえ決めれば変わる」という単純な理論ではなく、現場のリアルな声に耳を傾け、対応策を柔軟に考えていくことです。
現場からのアプローチ
ジーライオングループでは、現場の声を重視し、トップダウン方式だけでなく、ボトムアップ方式も取り入れ、現場文化を少しずつ変えていく試みを行っています。このアプローチを実現するために、以下のような具体的な施策を実施しています。
- - 見学と学び: 他社で残業ゼロに成功した企業を訪れ、その成功事例を参考に自身の業務に生かしています。
- - 現場理解者の参加: 現場に精通した社員をプロジェクトチームに加え、現場のニーズを的確に把握し、意義の浸透を図っています。
- - 社員アンケートの実施: モチベーションサーベイを実施し、全社員からプロジェクトに関する意見を集め、それを反映させる仕組みを整備しています。
これによって、集めた意見をもとにフィードバックを行い、社員自身がプロジェクトに参加している感覚を持つことができるようになります。
変化の兆し
一定の成果が見え始めている中で、具体的な施策としてのノー残業デーの導入や、紙の日報からシステム管理への移行、残業申請制度の導入などが実施されています。これにより“なんとなく残業”をすることが減少し、効率的な働き方が促進されています。このような取り組みの結果、社員の間に「変えよう」という意識が芽生え、確実に働き方に変化が生じていることを示しています。
今後は、質を落とさずに短時間でより良い仕事ができるよう、さらに具体的な施策を進めていくとのことです。このプロジェクトの旗振り役は、「現在は意識改革が浸透してきたフェーズから、より進展させるための具体策が求められています」と語ります。
働き方改革と自己成長の相乗効果
ジーライオングループが目指しているのは、成果が上がるだけでなく、自己成長をも促進する環境の整備です。「残業ゼロプロジェクト」と「PDCAサイクル」を組み合わせることで、社員が成長しやすい環境を築き上げることを目指しています。これにより、実力が向上し、それに伴って昇進や給与の改善も期待されます。
「WIN-WIN-WIN」の理念
ジーライオングループは「お客様、取引先、社員」という三つの主体の幸せを実現する「WIN-WIN-WIN」の理念を掲げています。まずは社員の幸福と成長を支え、そこから企業と社会に良い影響が波及することを目指しています。この挑戦は始まったばかりであり、今後の進展が期待されます。
企業情報
- - 代表者名: 代表取締役社長 菊地 秀武
- - 所在地: 兵庫県神戸市中央区新港町11-1 GLION Awa-s BuildinG
- - 電話番号: 050-3145-6927
ジーライオングループは、BMWを含む34ブランドの正規ディーラー事業を中心に、広範な自動車関連事業を展開しています。また、近年では多様な分野にも挑戦し続けています。彼らの取り組みから、今後もお客様に対する感動を提供する姿勢が伺えます。