第2回がん研究フロンティア基金の募集開始
2025年4月10日から6月16日まで、「がん研究フロンティア基金」の公募が開始されます。この基金は、国内の若手研究者によるがんの基礎研究を支援するために設立されたものであり、篤志家の寄附によって運営されています。がんに関する新たな予防、診断、治療法の研究を促進し、将来的にがん研究の新しい分野を切り開くことを目指しています。
助成の目的
「がん研究フロンティア基金」の目的は、若手研究者たちが新しいアイデアやアプローチを持ってがんの研究を行えるよう、資金面での支援を提供することです。これにより、将来的にはがん研究をけん引するような優秀な研究者が誕生することが期待されています。特に、この助成は研究成果を論文化することが求められるため、実質的な研究活動に大きな影響を与えます。
助成対象研究
助成の対象となるのは、「がんの新たな予防、診断、治療に寄与する基礎研究」です。具体的には、研究の開始から5年以内に必ず研究成果を論文化することが期待されています。この枠組みにより、助成を受ける研究者は明確な目標を持って研究に取り組むことができます。
応募資格
本基金への応募資格は、国内の大学や研究機関、医療機関に所属し、がんの基礎研究を行う若手の研究者です。2025年3月末時点で博士号取得後10年以内であることが条件となります。このような規定により、特に新しい視点や発想を持った若手研究者をターゲットとして支援が行われます。
助成内容
助成金は1件当たり、年間最大500万円を2年間にわたって提供され、合計で最大1,000万円が支給されます。なお、間接費も別途支払いされるため、研究者が自由に研究費用を使える環境が整っています。全体の助成金総額は1億円の予定で、約10件の研究が採択される見込みです。助成期間は2025年10月から2027年9月までとなります。
スケジュール
応募期間は、2025年4月10日から6月16日午後5時まで。この期間内に必要書類の準備を行い、応募することが求められます。結果の通知は2025年9月下旬に予定されています。
応募方法
応募を行うためには、まず基金の募集要項を十分に理解し、必要書類を準備する必要があります。書類の提出は、助成電子申請システム「Graain」を通じて行う必要がありますので、注意してください。郵送やメールでの提出は受け付けていません。これにより、スムーズな応募が促進されています。
おわりに
この公募は、がんの基礎研究を行う若手研究者にとって重要な機会です。日本フィランソロピック財団が設立したこの基金は、社会貢献に資する研究を後押しするためのものです。未来の医療に寄与するための一歩として、ぜひ多くの研究者からの応募を期待したいところです。本基金に関する詳細は、公式ウェブサイトをご確認ください。