持続可能な建設を支えるFSC認証木材供給体制を確立したエーゼログループ

エーゼログループのFSC認証木材供給体制

株式会社エーゼログループは、岡山県英田郡西粟倉村に本社を置く企業で、持続可能な建材の供給を目指して2009年以来FSC®認証を受けた木材を提供しています。このたび、同社は大規模な木造建築や住宅建設に対応するための供給能力を大幅に強化しました。具体的には、住宅に換算すると約300棟分の木材を供給できる体制が整いました。この供給体制により、全ての建材がFSC®認証材で構成される持続可能な建築を実現することができるようになりました。

FSC認証とは

FSC®（Forest Stewardship Council）は、素材が持続可能な方法で調達されていることを証明する国際的認証制度です。FSC認証を受けることで、木材がどのように栽培されているか、伐採後の流れが環境や地域に与える影響についての透明性が確保されます。この仕組みは、環境保護や生物多様性の確保を目指す建設業界において非常に重要です。

エーゼログループのこれまでの実績

エーゼログループは、これまで数々のプロジェクトにおいてFSC認証木材を供給してきました。例えば、2015年に竣工した直島ホールでは、三分一博志建築設計事務所が手がけた木材を積極的に用いた建築において、エーゼログループが一定量の木材を提供しました。また、西粟倉村立保育園や村役場をはじめとする公共建築にも、すべてFSC認証材を使用しています。さらに、2024年には西粟倉村営住宅のプロジェクトでもFSC認証を取得した木材が使用されています。

今後の展望

今後、エーゼログループはFSC認証材の普及に努め、国際基準に対応した木材供給体制の整備を進めていく予定です。「FSC認証材が当たり前に使用される建築業界」を目指し、公共建築物や国際大会関連施設への供給にも意欲的に取り組む方針です。特に、生物多様性と持続可能性の重要性が高まる中、FSC認証はその解決策として注目されています。