国語の探求者、飯間浩明さん
新しいインタビュー企画「つらぬく人」の第11回目に登場するのは、国語辞典編纂者である飯間浩明さんです。彼は、三省堂の国語辞典を手がける一方で、日本語の深い世界を日々探求しています。飯間さんがどのようにして言葉を扱い、そして言葉を通じて人々とコミュニケーションを図っているのか、彼の思いを伺いました。
1. 国語辞典編纂者としての使命
国語辞典の編纂は、言葉を集め、整理し、そして記録するという非常に重要な役割を担います。飯間さんは、辞書に意味を持つ言葉を選び出し、その背後にある文化や歴史を思い描く作業を続けています。彼が特に気を付けているのは、現代の言葉の使われ方をじっくり観察し、それを反映させることです。言葉は時代と共に変化し、その変化をしっかり捉えることで、我々のコミュニケーションを豊かにしていけるのです。
2. 言葉の用例採集
飯間さんは、自身のX(旧Twitter)アカウントで行っている「言葉の用例採集」にも注目されています。特に年末のNHK紅白歌合戦を観ながら、リアルタイムで気になった言葉を拾い上げ、記録していくこの取り組みは、多くのフォロワーに支持されています。この活動は、新しい言葉や流行語が生まれる瞬間を捉える貴重な機会となっています。
3. 言葉を巡る現代の課題
現代では「ら抜き言葉」や若者言葉といった新しい言葉が次々に生まれています。飯間さんは、言葉の正誤ばかりに厳しくなるのではなく、その言葉がもたらす意味やニュアンスに目を向けることが大切だと語ります。言葉は厳密な規則に縛られるものではなく、むしろ流動的で豊かなものです。その豊かさに気づくことで、私たちは言葉をもっと楽しむことができるのではないでしょうか。
4. マルチメディアでの言葉の発信
飯間さんは、新聞やインターネットを通じて様々なメディアで言葉の魅力を発信しています。「街のB級言葉図鑑」や「日本語どんぶらこ」といった連載を通じて、日常の中に息づく日本語の多様性を探っています。このように、彼の活動は新しい言葉の使い方を提案するだけでなく、私たちの言語感覚を豊かにしていく重要な役割を果たしているのです。
5. 未来の日本語を考える
飯間さんの考え方からは、言葉がいかに人々の心に寄り添い、時にその文化を映し出す存在であるかが伝わってきます。国語辞典編纂者としての彼の仕事は、ただの言葉の集積ではなく、日本語の未来を形づくる大切な作業でもあります。 我々も彼の思いを胸に、日本語ともっと向き合っていきたいものです。
このような飯間浩明さんの言葉への姿勢や哲学は、単なる辞書作りにとどまらず、言葉を生き生きとしたものとして人々に届ける努力を通じて、我々に新たな視点を与えてくれます。彼の活動を通じて日本語の魅力を再認識し、未来に向けての言葉の可能性を考え続けることが重要です。