アジアMBAとコロナ
2020-10-08 10:13:11
新型コロナ影響を受けたアジアMBAの出願状況と授業方式の変化
アジアMBAプログラムの新型コロナ影響: 状況と対応策
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、アジアのビジネススクールも多大な影響を受けています。アジア留学協会が実施した調査によれば、主要12校のMBAプログラムでは、各校がどのように対応しているかを探ることができました。
新学期の開始時期の変更
調査対象となった12校のうち、シンガポール国立大学、香港大学、CEIBSの3校が新学期の開始時期を延期しました。特にシンガポール国立大学は、2020年度のプログラム開始を5カ月遅らせ、2021年1月からのスタートを決定しています。また、香港大学は若干の延期を行い、CEIBSではNon-Creditプログラムを提供しつつ、徐々に通常授業に移行しています。
これらの決定は新型コロナによる不確実性を反映したものであり、各校が学生に対して安全な学習環境を提供しようと努力していることがわかります。
留学生のキャンパス入り
中国大陸を除くシンガポール、香港、台湾の学校では、留学生のキャンパス入りが実現しています。CEIBSでは、海外にいる留学生をスイスのチューリッヒキャンパスに集め、オンラインとオフラインを併用したデュアルキャンパス授業を開始しています。他の地域でも留学生が新しい学習環境で学ぶ機会を得ており、感染防止策が講じられた上でのキャンパス活動が行われています。
ハイブリッド授業から対面授業への移行
現在、すべての学校でオンラインおよびオフラインのハイブリッド授業が行われていますが、できるだけ早期に対面授業に戻ることが目指されています。各校では、クラスの人数制限やマスク着用、オンライン授業の選択肢を提供するなど、安全対策が講じられています。多くの学校は、状況の改善に伴い、早期の対面授業に向け準備を進めています。
出願・選考への影響
本調査によれば、12校中の7校は新型コロナの影響が出願や選考に「なし」と回答しています。特にCEIBSや香港科技大学では、例年より柔軟な対応をしており、場合によってはテストスコアの未整備を許可することもあります。また、シンガポール経営大学は、語学力評価に関してAdmission Testのスコアを重視する方針です。これらの取り組みにより、新型コロナによる不安を和らげ、入学希望者に安心感を提供しています。
アジア留学協会の役割と目的
アジア留学協会は、アジアのトップ大学での留学を促進する団体であり、日本人がアジアでの学びを通じてキャリアを開拓できる環境を整えることを目的としています。社会人向けの留学情報サイト「アジアで学ぶ」を運営し、ビジネスに役立つ留学情報を提供することで、多くの人々にアジア留学のチャンスを提供しています。留学を考える社会人にとって、今後の学びの選択肢を広げる一助となることでしょう。
これらの調査結果は、アジアのビジネススクールにおける現在の状況をよく表しており、新型コロナウイルスがもたらす影響への正確な理解を深める手助けとなるでしょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人アジア留学協会
- 住所
- 東京都新宿区新宿2丁目12−13新宿アントレサロンビル 2F
- 電話番号
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