バイオインフォマティクスの革新を目指すアンプラットがシードラウンド資金調達を実施

アンプラットが実現するバイオインフォマティクス解析プラットフォーム「ANCAT」

株式会社アンプラットは、バイオインフォマティクス解析プラットフォーム「ANCAT」の開発・提供に注力している企業です。この度、ANRIやDEEPCOREからシードラウンドで資金調達を完了しました。この資金は、同社が目指す研究環境の効率化や多様な研究分野への対応に不可欠なものです。

アンプラットとは？

アンプラットは、研究業界における知識の伝承と研究者の専門性を守るためのエコシステムの構築を目指しています。急速にITが発展する中で、研究者にとって専門性が希薄化し、研究の効率の低下が懸念されています。このような背景に対し、アンプラットは「ANCAT」を通じて、研究者が所有する解析手法を登録し、クラウドで一元管理することで、解析を簡便にできる仕組みを提案しています。

これにより、データ解析に必要なコストを抑えつつ、施設間の連携も可能にするなど、柔軟な利用が実現できるのです。また、現在アンプラットは「ANCAT」のβ版ユーザを募集中であり、様々な研究分野で活動する研究者からの参加を歓迎しています。

研究環境のグローバルスタンダード化に向けて

今後の展望として、アンプラットは海外で広く行われている実験設備の共用化やラボマネージャーの導入など、日本の研究環境に新たな風を吹き込むことを目指しています。これらの取り組みにより、研究者が本来の研究に集中できる環境を整え、研究成果の向上を図っていく意向です。

加えて、バイオインフォマティクスを扱う「ANCAT」を通じて、日本の研究界の労働効率を改善し、更には国際的な連携を強化することで、研究環境のグローバルスタンダード普及を目指しています。

資金調達に寄せた期待

今回の資金調達を行ったANRIの宮崎氏やDEEPCOREの渡邊氏は、それぞれ独自の視点でアンプラットの未来を語りました。宮崎氏は、バイオ研究の進展と共に増大する情報量への挑戦を熱く語り、三澤氏がロールモデルとなり新たな道を切り開くことを期待していました。

一方、渡邊氏は三澤CEOの起業家としての特性に注目し、アンプラットがバイオインフォマティクスの新たなスタンダードを創出することを楽しみにしているとのコメントを寄せました。