三島由紀夫再演
2020-11-15 13:34:14

三島由紀夫の劇作品『わが友ヒットラー』が再演!没後50年に思いを馳せる特別な舞台

三島由紀夫の劇作品『わが友ヒットラー』再演決定



2021年1月の週末、目白のシアター風姿花伝で、三島由紀夫の名作「わが友ヒットラー」が上演される。これは、文豪三島由紀夫が死後50年を迎えるアニバーサリーイヤーに催される特別な舞台であり、彼の思想や哲学が深く反映された作品として注目を集めている。

「わが友ヒットラー」は、三島が自身の葛藤を強烈に表現するために[[アドルフ・ヒトラー]]を素材に描いた作品です。この作品は、三島の晩年に書かれたもので、タイトルからも分かるように、ヒトラーとの関係性をメタファ的に扱っています。これにより、彼の作品は単なる歴史劇にとどまらず、深い哲学的なテーマも内包しているのです。

作品の背景と意義



今回の上演は、演劇ユニットCEDARによって実現されました。CEDARは、2017年に松森望宏と桧山征翔によって結成され、優れた名戯曲を舞台に移すことを目的としています。特に、三島の作品には特別な思い入れを持っている様子で、これまでも数々の三島の文学作品をアレンジして上演してきました。

「わが友ヒットラー」は、1934年のベルリンを舞台に、ヒトラーの独裁体制が形成されていく様子を描いています。今回は、突撃隊幕僚長エルンスト・レームの視点を通して、ヒトラーとの友情やその葛藤が浮き彫りになります。三島がこの作品を書くきっかけは、彼が「サド侯爵夫人」を執筆した際の思索から始まりました。ヒトラーの存在を通じて、三島は人生の意味や美の追求について探索しているのです。

惹きつけるキャスト



演出を手掛ける松森望宏は、三島文学に対する深い理解と愛情を持っており、そのアプローチには定評があります。ヒトラー役には2.5次元舞台で活躍する谷佳樹が、レーム役には栗山航が扮します。加えて、CEDARのメンバーである桧山征翔がグレゴール・シュトラッサー役を担当し、劇の緊張感を引き立てます。

また、グスタフ・クルップ役には大久保祥太郎が起用され、彼らの複雑な人間関係や政治的駆け引きを生き生きと演じることが期待されています。彼らの演技は、三島由紀夫が描いた狂気の裏側を美しくも重々しく表現することでしょう。この舞台は、観客に衝撃を与え、考えさせる作品になることは間違いありません。

高まる期待とチケット情報



「わが友ヒットラー」の公演は、1月16日から1月24日まで行われます。この間、全てのキャストが三島の世界観と闘いながら、観客に強いメッセージを伝えることでしょう。チケットは既に一般発売が開始されており、特典付きの席も提供されています。前方席の確約はありませんが、人気の作品だけに早めの予約が推奨されています。

この再演は、三島由紀夫とその周囲の歴史を振り返る絶好の機会です。彼の作品が持つ普遍的なテーマと、現代における政治的状況との関係について、考察を深める良い機会となるでしょう。また、この舞台は、演劇の持つ力や価値を再認識させる場でもあります。

観客としてこの貴重な舞台に足を運び、三島由紀夫の深淵な意識と彼の描く人間ドラマをお見逃しなく!

会社情報

会社名
CEDAR
住所
東京都豊島区東池袋4-1-3Sirius東池袋401
電話番号

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