10代向け新シリーズ『双葉社文庫パステルNOVEL』が登場
2025年6月11日(水)、株式会社双葉社が新たに10代向けのライト文芸レーベル「双葉文庫パステルNOVEL」から、二冊の作品をリリースします。これまでにない魅力溢れる青春物語が詰まったこの新シリーズ、今回は『君と、この世界はビター&スイート』と『傷つくだけの恋だとしても』をご紹介します。
『君と、この世界はビター&スイート』の魅力
まずは、水月つゆの著書『君と、この世界はビター&スイート』です。主人公は個性に悩む無口な女子高校生・園田葵。彼女は、ソーシャルな環境から逃げたくなる一方で、ある男子高校生との出会いをきっかけに自分自身の「らしさ」を模索していく姿が描かれています。
葵は学校では友人の意見に流され、家では「女の子だから」と家事を手伝わされるという状況にあり、彼女が本当の自分を見つける過程が描かれています。「自分らしさ」とは何か、誰もが一度は考えたことのあるテーマですね。彼女の心の旅を通じて、読者は自身の生活やアイデンティティについても考えさせられるでしょう。
著者・水月つゆの想い
水月つゆは自身の発表を通じて、無理に周りに合わせることの辛さや、自分自身を見つける難しさについて語ります。表紙イラストはげみによるもので、美しいビジュアルが作品の世界観を引き立てています。作中のシーンを思い起こしながら、是非表紙にも注目してみてください。
『傷つくだけの恋だとしても』に込められた思い
次に、小桜菜々の作品『傷つくだけの恋だとしても』をご紹介します。こちらは、片想いをテーマにした恋愛短編集。高校生たちが抱く苦しい恋愛模様を通じて、感情の交錯を描いています。
中学時代の初恋を再会させた夢流、彼と心に秘めた思い人を持つ織絵、親友の彼女に恋してしまう大翔など、登場人物たちの恋愛がそれぞれに絡み合っています。全6話から成るこの物語は、読者が自らの片想いの経験に共感すること間違いなしです。
小桜菜々のメッセージ
小桜菜々は本作に対する思いを語り、群像劇の形で、様々な感情を追体験してほしいと語っています。著者のデビュー作からの成長を感じられる一冊となるでしょう。イラストは急行2号によって描かれ、読者を惹きつける美しいビジュアルが魅力的です。
まとめ:新たな青春物語に触れる
二冊の物語は、いずれも自分探しや恋愛の葛藤に満ちた作品です。若者たちの心の成長や苦悩を描くことで、多くの読者に共感を与えるとともに、これからの時代に求められる「自分らしさ」や「恋の進行形」を考えさせてくれることでしょう。
それぞれの物語の魅力を感じながら、ぜひ両作品を手に取ってみてください。新しい青春があなたを待っています。