大阪・関西万博で新たなラジオ体験
2025年に開催される「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)において、全国のコミュニティFMとの協力による新たな試みが始まります。大阪市の「フューチャーライフヴィレッジFLEステージ」から生放送される「万博Voice Street powered by SoundUD」は、視覚や聴覚に障がいがある方々にも情報をお届けすることを目的とした特別なラジオ番組です。
番組の特徴
この番組は、音声をリアルタイムでテキスト化し、多言語に翻訳する仕組みを取り入れています。「おもてなしガイド」のウェブサイトを通じて、視聴者は日本語や英語、さらには中国語、韓国語、スペイン語、フランス語などで内容を理解できます。この革新的な技術は、情報の「見せる化」に寄与し、より多くの人々に情報アクセスを提供します。
このプロジェクトは、特に国立大学法人筑波技術大学などの協力を得て進められています。視覚や聴覚に障がいを持つ方々に対する配慮は重要で、より多くの人々が平等に情報にアクセスできる社会を目指しています。
生放送の詳細
「万博Voice Street」は2025年5月28日(水)15:00から16:55まで放送され、全国101局のコミュニティFMで生放送される予定です。生放送は82局、録音放送は19局で行われ、リスナーはJCBAのインターネットサイマルラジオやRadimoアプリでも聴くことができます。
放送コーナー
番組は4つの異なるコーナーで構成され、各コーナーごとに多言語テキストも配信されます。具体的な内容は以下の通りです:
1.
万博ミライラジオ(15:00〜15:27)
大阪・関西万博の見どころや技術そのものについてプロデューサーやゲストとともに語ります。
2.
万博BEAT!(15:30〜15:57)
人気パビリオンの魅力について、各国の担当者が紹介します。
3.
ご当地万博!(16:00〜16:27)
全国各地のコミュニティFMがリモートで出演し、それぞれの地域の見どころを語ります。
4.
万博トピック!(16:30〜16:55)
最新のイベント情報やリスナーのメッセージを紹介します。
総務省などからの期待
総務省の役人や日本コミュニティ放送協会の代表者も今回の取り組みに言及しています。特に、多言語翻訳技術は「言葉の壁」から人々を解放するものであり、未来のラジオとしての進化に期待されています。この試みは、災害時にも重要な情報伝達手段になりえるため、多くの方々に情報が届くことが重要です。
まとめ
ヤマハ株式会社が率いるこのプロジェクトにより、ラジオ放送の新時代が訪れることでしょう。情報アクセス向上に貢献し、全国のリスナーが共に楽しめる瞬間を提供するこのイベントは、単なる放送にとどまらず、より広い社会へのメッセージをも含んでいます。大阪・関西万博での「万博Voice Street」にぜひご注目ください。