物流分野のDX推進が新たな展開に
物流業界におけるデジタル・トランスフォーメーション(DX)が急速に進む中、株式会社ツナググループ・ホールディングスとSBSスタッフ株式会社が手を組み、最新の労働ソリューション「アルムニア」の共同拡販を始めることが発表されました。この戦略的提携により、両社は日本の労働市場が抱える深刻な課題に立ち向かいます。
共同拡販の背景
日本では2030年までに約644万人の労働需給ギャップが生まれると予測されています。この課題に対処するため、ツナググループでは経験者を再活用した「循環型採用」の重要性を強調しています。そこで、退職者を人的資産として再利用するために開発されたのが、「アルムニア」というシステムです。
「アルムニア」は、アルバイトやパートタイムの労働者を集めたタレントプールを活用し、企業の採用コスト削減や即戦力採用を実現する革新的なプラットフォームです。特に、物流業界においては、経験者のスムーズな再雇用が必要であり、そのためにはこのようなシステムが不可欠です。
実証実験の成果
SBSスタッフは、実証実験を通じて「アルムニア」の機能性を検証し、人材の教育コストを削減することで即戦力の人材を確保しました。その結果、アルムニアを利用することで、年間の人件費が約50%削減されるという成果を上げました。この実績を通じて、両社は「アルムニア」の共同拡販を決めたのです。
今後の展望
今後、両社は物流業界に特化した採用活動の強化を図り、SBSグループの関連企業への導入を進めていく予定です。特に、SBSスタッフが持つ物流業界に関する豊富な知見と、ツナググループの多様な業界で培った人材サービスのノウハウを融合させることで、アルムニアの普及を加速します。
さらに、アルムニアの「人的資産データベース」機能を活用し、企業の採用課題をITやDXを駆使して根本から解決する支援を目指していきます。これにより、従来の人材供給に留まらない、より効果的なソリューションが提供されることになります。
SBSスタッフとツナググループの役割
SBSスタッフ
SBSスタッフ株式会社は、東京都新宿区に本社を置き、人材派遣や職業紹介、倉庫内や工場内作業請負を行っています。物流業界特化の人材ソリューションを展開し、業界のニーズに応じたサービスを提供しています。
ツナググループ
株式会社ツナググループ・ホールディングスは、東京都中央区に本社を構え、採用コンサルティングやアウトソーシングを含む多様な労働ソリューションを提供しています。彼らはデータベースを基盤にした「循環型採用」を推進し、労働市場の課題解決に貢献することを目指しています。
両社の協力は、今後の物流業界の発展に向けた大きな一歩となるでしょう。この新しい試みが実を結び、多くの企業が労働需給ギャップを乗り越えるための支援となることを期待しています。