30代女性に集中する冷え性の悩みと新提案「肘カイロ」
寒さが厳しさを増してくる季節、女性たちが悩む「冷え性」に関する新たな調査結果が発表されました。YouTubeで人気を博している理学療法士、山内義弘氏が実施した調査によると、特に30代女性の多くが冷えを感じていることが判明。アンケート結果から見えてきた冷え性の実態と、新たな対策法「肘カイロ」の効果を解説します。
調査概要と結果
2025年11月に、全国の20歳から70歳未満の女性を対象に行われた調査には500名が参加。主な結果として、なんと約66%の女性が「冷え性」を自覚しているということがわかりました。特に30代女性においては「冷えを強く感じる」と答えた割合が41%に達し、まさに冷えのピーク世代と言えます。
冷えのタイプで最も多いのは「四肢末端型」で、特に30代の女性では70%以上がこのタイプに該当。冷えの主な要因としては血行不良や基礎代謝の低下などが挙げられ、ストレスや疲労も大きな影響を及ぼしていることが分かります。
代表的な冷え性対策
冷えを感じる女性たちが行っている対策として最も多いのは「温かい飲み物を飲む」や「湯船に浸かる」といったいわゆる“温活”ですが、体を動かして改善しようという行動は全体的に3割程度にとどまっていることも興味深いポイントです。特に20代の女性は、「特に何もしていない」との回答が目立ち、冷えを自覚しつつも対策が講じられていない実態が浮き彫りになりました。
新提案「肘カイロ」
理学療法士の山内氏は、冷え性の改善法として新たに注目されている「肘カイロ」の効果を紹介しています。この方法は、肘の外側にカイロを貼ることによって、血流が改善されるというもの。実際に大阪大学と小林製薬による研究でも、肘にカイロを使用することで毛細血管の血流が改善されたことが示されています。
なぜ「肘の外側」が効果的なのかというと、ここは筋肉が薄く、熱が伝わりやすい部位だからです。肘の外側に温熱を加えることで、骨を介して周囲の血管にまで温度刺激が届き、血流が促進されると考えられています。
肘カイロの貼り方
1. 上腕二頭筋の輪郭に沿って、絆創膏を2枚軽く曲げた状態で貼る。
2. その後、肘の外側の骨のでっぱっている部分にカイロを貼る。
3. 1日6〜8時間を8週間続けることで、毛細血管が再開通する効果が期待できるというデータがあります。
このシンプルな方法は、体を温めるだけでなく、根本的な冷え性改善にも役立つ可能性があります。
結論と今後の展望
冷え性は多くの女性にとって深刻な悩みですが、30代がその悩みのピークに達することが調査から明らかになりました。「肘カイロ」による新しいアプローチは、冷え性に対する既存の考え方を変えつつあります。手軽な対策として、ぜひ多くの女性に試してみてほしい方法です。
冷え性でお悩みの方は、ぜひこの新常識を取り入れて、快適な日常生活を送ってください。また、詳細について知らない方は書籍『体の不調が整う!カイロを貼るだけ健康法』を参考にしてみてください。
書籍情報
- - タイトル: 体の不調が整う!カイロを貼るだけ健康法
- - 著者: 山内義弘
- - 出版: 宝島社
- - 発売日: 2025年11月27日
- - 定価: 891円(税込)
山内 義弘のプロフィール
山内義弘氏は、愛知県名古屋市出身の理学療法士で20年以上のキャリアを持ち、YouTubeチャンネルは145万人以上の登録者がいる実力者です。痛みや悩みから解放されるための手法やセルフケアを提供し、全国で講演活動を行っています。