生分解性プラスチックの未来
2019-06-11 09:30:07
CO2から生まれた新しい生分解性プラスチックの未来とは
近年、環境問題が深刻化する中、持続可能な社会へのシフトが求められています。その流れの中で、株式会社CO2資源化研究所が発表した生分解性プラスチック「CO2ポリ乳酸」は、地球環境への影響を大幅に軽減する可能性を秘めています。このプラスチックは、CO2を原料にしており、従来の石油由来プラスチックに代わる新たな選択肢とされています。
1. CO2ポリ乳酸とは?
「CO2ポリ乳酸」は、東大発のベンチャー企業である株式会社CO2資源化研究所が開発した新しいタイプのプラスチックです。この技術は全世界で初めてCO2から乳酸を生成することに成功したもので、基本特許の登録が間近に控えています。この新素材の特徴は、100%脱石油であること。これにより、従来の石油資源に依存せず、持続可能な方法でプラスチックを生産することが可能になります。
2. 脱石油プラスチックの重要性
化石燃料由来のプラスチックに代わる材料の需要が高まる中、「CO2ポリ乳酸」は注目されています。この生分解性プラスチックは、特に食品トレーや外食産業での使い捨て食器など、一般消費者向けの製品としての利便性が期待されています。また、現状のポリ乳酸のほとんどがとうもろこしから作られる中、この技術は資源の多様化をもたらす可能性があります。
3. 繁栄の可能性を秘めた多様な用途
「CO2ポリ乳酸」は食品トレーに加え、リターナブル食器や簡易食器具、さらにはパソコンや携帯端末の筐体、包装資材、土木資材に至るまで、用途が広がる見込みです。さらに、インキや接着剤、事務用品などにも応用でき、その可能性は無限大です。
4. 変革に向けた多角的アプローチ
株式会社CO2資源化研究所は、CO2を栄養源とする「UCDI水素菌」を活用して、この新しいプラスチックを製造しています。このプロセスを通じて、環境に優しい事業を展開し、食糧問題や脱石油社会の実現に向けた研究開発に取り組んでいます。
5. 未来の可能性
「CO2ポリ乳酸」の登場は、環境問題への新たなアプローチを提供し、業界に革命をもたらすことが期待されています。この技術が普及することで、私たちの生活や環境がどのように変わるのか、今後の展開から目が離せません。脱石油、持続可能な未来を目指すこの革新的な動きが、多くの人々に影響を与えるでしょう。
まとめ
「CO2ポリ乳酸」は、環境に優しいプラスチックの代替品としての期待が高まっています。脱石油の流れが加速する中で、その技術と用途はますます注目されていくことでしょう。私たちの生活がこの新しい素材の影響を受け、持続可能な社会へと一歩近づくことを期待せずにはいられません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社CO2資源化研究所
- 住所
- 東京都港区台場2-3-1トレードピアお台場14階
- 電話番号
-
03-6435-1150