カンボジア生産性計画
2018-12-14 16:41:38
カンボジアの生産性向上に向けた新たな計画が策定される
カンボジアの生産性向上に向けた新たな計画が策定
2018年12月13日、プノンペンで行われた会合で、アジア生産性機構(APO)の事務局長サンティ・カノクタナポーン氏がカンボジアの工業手工芸省のチョム・プラシット大臣に「カンボジア国家生産性基本計画2020-2030」を手渡しました。これは、今後10年間にわたる生産性向上のための包括的な戦略を示す重要な文書です。
この計画は、カンボジアの経済成長を加速させるために必要とされる生産性の向上を目指しています。過去25年間、カンボジアは年平均で7%の経済成長を達成しており、2016年には世界銀行の基準で低・中所得国にランクアップしました。しかし、さらなる成長には生産性を基盤とした経済運営への移行が不可欠です。そこで、APOはこの計画を通じて2030年までに年平均5.2%の生産性成長を目指すとしています。
2030年に向けた5つの目標
「カンボジア生産性2030ビジョン」としての5つの目標が設定されており、これにより持続可能な発展が図られます。サンティ事務局長はこの計画がカンボジアの2030年までに高・中所得国になるという政府目標に寄与することを期待しています。具体的には、この計画が生産性向上を通じて経済成長を促進するための戦略的枠組みを提供すると述べています。
提案を受け取ったチョム・プラシット大臣は、この政策がカンボジアにとって極めて意義深いものであると評価し、APOへの感謝の意を表明しました。また、政府はこの基本計画を早ければ2019年半ばには採択し実施を開始することを目指しています。
政策的枠組みの刷新
提案された基本計画は、生産性を引き上げるための政策的枠組みを刷新し、国の長期的開発目標との整合性を図ることを意図しています。これにより、カンボジアは生産性向上を図り、経済基盤を安定させることが期待されています。
APO国別プログラムとは
この基本計画は、APOの国別プログラムの一環として実施されており、加盟国の生産性向上のニーズに基づく実践的な支援と提言が行われています。APOは各国と連携し、効果的な政策を実施できるようサポートしており、カンボジアにとっても重要な相手です。
これからの10年間、カンボジアが生産性を高め、持続的な経済成長を実現するために、本計画が果たす役割は大きいと言えるでしょう。今後の進展に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
-
アジア生産性機構
- 住所
- 東京都文京区本郷 1-24-1ユニゾ本郷一丁目ビル2階
- 電話番号
-
03-3830-0411