2027年度エンジニア志望学生の転職事情と希望年収を探る
レバテック株式会社が実施した調査によれば、2027年度に卒業予定のエンジニア職を目指す大学生144名を対象にした調査結果が明らかになりました。この調査は、日本がIT先進国に向かう中で、次世代の技術者のキャリア観や就職活動の現状を探るものであり、特に転職意識や初任給に関する学生の期待が重要なポイントとされています。
就職活動の開始と内定状況
調査によりますと、約76%の2027年卒業予定エンジニアは2025年12月の時点で就職活動を開始しています。その中でも内定を獲得した学生は約20%に達しており、内定を受け入れた学生もいることが分かりました。実際に数名はすでに内定を承諾し、他の学生は選考を続けている状況です。
特に、就職活動を開始した時期に関しては、2025年5月以前に活動を始めた学生が多く、夏休み前の6月には約4割が動き出していることが示されています。このような早期の活動開始は、競争が激化している採用市場における戦略的な選択とも言えるでしょう。
インターンシップの状況
インターンシップ参加についても調査が行われ、約80%の学生が1回以上のインターンに参加していると回答しています。興味深いことに、インターンシップ後に選考に進まないと答えた学生も約4割存在し、これが学生にとって企業とのマッチングを見極める貴重な機会となっていることがわかります。
特に、インターンシップを通じて内定を獲得できた学生は16.2%ですが、実際の選考に進まなかった学生は37.8%に上ります。これにより、学生はインターンシップを通じて自分に合った企業を見極めようとしている様子がうかがえます。
転職意識の変化と初任給の希望
特筆すべきは、約7割の学生が入社前から転職を視野に入れ、キャリア形成の一つの手段として考えているということです。その理由としては「給与アップを狙いたいから」「入社先が自分に合うか不安だから」といった意見が挙げられました。この結果は、学生が新卒後の一社終身雇用をあまり重視しておらず、自身の市場価値を高めようとする姿勢を示しています。
加えて、初任給に関する期待値も上昇しており、約4人に1人が「30万円以上」を希望していることが報告されています。昨年の約6%に対して急増しており、企業が初任給を引き上げている影響が反映されていると考えられます。
企業の求めに応じた対応
レバテックの泉澤社長は、今回の調査結果を受けて、企業が学生に対して具体的な業務内容や長期的なキャリアパスを提案することが、両者のマッチングを進めるために必要であると述べています。今後、企業は高い希望に応えるために、より一層の待遇改善やキャリアの具体化を進めていく必要があります。
結論
レバテックの調査結果は、2027年度のエンジニア志望学生が非常に高い転職意識を持っていることを強調しており、これからの企業は学生の期待に応える施策を優先しなければならないことを示唆しています。IT業界の将来を担う人材を獲得するため、企業と学生との良好な関係構築がますます重要視されるでしょう。