株式会社ラック、生成AI活用の新サービス「HeatWave GenAI導入支援サービス」を開始

株式会社ラックが新たに提供する「HeatWave GenAI導入支援サービス」

株式会社ラックが2025年8月6日より、オラクルの「HeatWave GenAI」を活用した新たなサービス「HeatWave GenAI導入支援サービス」をスタートさせます。このサービスは、企業が保有する業務データを基にした生成AIの運用コストやセキュリティに関する課題を効果的に解決することを目的としています。

生成AI利用の背景とRAG手法

近年、多くの企業が生成AIを取り入れ、業務の効率化を図っています。その中で特に注目されているのが、RAG（Retrieval Augmented Generation）という手法です。これは、必要な情報をAIが検索し、その内容を元に回答を生成する技術です。しかし、このRAGを実現するには、業務データをAIモデルが受け入れられる形式に加工する前処理が必要となり、これが運用コストの増大や複雑さを引き起こすことがあります。また、多くのLLMが外部サービスを使用するため、データ送信の際のセキュリティリスクも懸念されています。

HeatWave GenAIの特長

「HeatWave GenAI」は、こうした課題を解決する特長を備えています。従来のRAGに比べて構築がスピーディーで、運用も簡易なため、導入や維持にかかるコストを抑えることができます。また、データベース内部にLLMを組み込むため、データを外部に送信せずに安全に生成AIを活用できることが大きなメリットです。

導入支援サービスの具体的内容

ラックは、HeatWave GenAIの特長を最大化する「HeatWave GenAI導入支援サービス」を展開します。具体的なサービス内容は以下の通りです。

- 豊富な実績を活かした支援

ラックはこれまでに数多くの生成AI導入案件に携わってきた実績があります。この経験を活かし、顧客の目的や環境に最適な導入をサポートします。

- 一貫したプロセスでの対応

ヒアリングから検証、導入までのすべてのステップを一貫して行います。これにより、プロセス全体を通じて顧客が迷わずに進められるように設計されています。

- セキュリティに配慮した構成

業務データの安全な取り扱いやシステム構成についてのセキュリティ設計も行い、「安全に生成AIを活用できる環境」を構築します。

日本のDX推進への寄与

ラックは、蓄積された業務データを利用して企業の効率化や成果の向上に貢献するため、生成AIを活用したシステム開発を支援しています。これにより、日本のデジタルトランスフォーメーション（DX）の浸透にも寄与していく考えです。

オラクルからのエンドースメント

オラクルのHeatWaveは、機械学習と生成AIを統合し、アプリケーション開発を加速させます。ラックの「HeatWave GenAI導入支援サービス」を通じて、日本オラクルとのパートナーシップもさらに強化され、より多くの顧客に生成AIによる業務変革を提供できることが期待されています。

会社概要

株式会社ラックは、サイバーセキュリティとシステムインテグレーションに関する豊富な経験を持つ企業です。創業以来、金融や製造業などの基盤システム開発に携わり、最近ではAI、クラウド、テレワークなど最新のITサービスを提供しています。1995年には日本初の情報セキュリティサービスを開始し、国内最大級のセキュリティ監視センターを運営しているリーディング企業でもあります。

ラックは今後も、最先端の技術を用いて企業の課題解決に尽力していきます。