サンフレッチェ広島がAIが選手写真のタグ付けを開始
日本のプロサッカークラブ、サンフレッチェ広島は、今月、AI技術を活用した選手の写真管理システムを本格的に導入しました。この取り組みは、選手の顔画像を自動で認識し、迅速に写真に選手名を付与するものです。これまで、選手写真を探すのに抱えていた手間を大幅に軽減し、情報の活用を促進することを狙いとしています。
AIによる自動タグ付けの概要
今回のセミナーでは、株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパンが提供するデジタルアセット管理(DAM)システム「CIERTO」の一環として、AI顔認証による選手の写真自動タグ付け機能が発表されました。この機能により、過去に蓄積された写真はもちろん、新たにアップロードされた写真も迅速にタグ付けが行われるようになります。
具体的には、AIがトップチームの全選手と監督の顔を学習し、写真に写った人物を判別するというものです。これにより、一枚の写真に複数の選手が写っている場合でも、正確なタグ付けが可能となります。このシステムを導入することによって、選手名での検索が可能になり、過去の名場面を簡単に掘り起こすことができる環境が整います。
業務効率の向上と新たな可能性
このシステム導入の舞台裏には、株式会社TONIQが関与しており、AI導入の設計から運用までの支援を行っています。特に、日々増加する選手や試合写真の管理を効率的に行うことで、クラブの情報発信力の向上に貢献することが目指されています。
広報・制作現場においては、特定の選手の写真を探す作業が数分から数秒に短縮される見込みです。例えば、SNSやオウンドメディアで試合直後に選手の写真を迅速に共有できるようになり、メディアの要請にも適切に応えられるようになるでしょう。これは、選手やチームの魅力を迅速に発信できることを意味します。
検証による高精度
このシステムは特に、高い認識精度が期待されています。実際の試合写真を利用して精度を検証した結果、逆光や選手同士の密集したシーンでも、誤ったタグ付けは行われませんでした。AIは確信度の高い判定のみを採用し、判定に迷う写真にはタグ付けを行わない安全設計となっています。
今後の展望
サンフレッチェ広島、ビジュアル・プロセッシング・ジャパン、TONIQの3社は、今後の発展に向けてさらに機能を拡大する方針です。新たに加入する選手のデータも蓄積し、女子チームやアカデミーでの映像への応用も検討中です。こうした取り組みが実現することで、クラブの長い歴史をも顧みるデジタル化が進み、記憶を未来へと繋げるアセットとなります。
「100年続くクラブのアセットを、未来へ繋ぐ」ことをモットーに、サンフレッチェ広島は新たな時代に向けた挑戦を続けていきます。今後も、革新的な技術を用いたデジタルアセット管理が進むことで、どのようにサッカークラブが変わるのか、大いに注目です。