大阪工業大学に新設された実証実験施設『DXフィールド』が完成！

大阪工業大学枚方キャンパスに、最新の実証実験施設『DXフィールド』が完成しました。この施設は、膜構造技術を駆使した大規模なテスト空間として設計されており、主にドローンを用いた演習や研究に使用されることが期待されています。太陽工業株式会社が施工を担当し、8カ月という短い期間での完成を実現しました。

『DXフィールド』の最大の特徴は、柱のない開放的な空間です。これにより、広さと高さが求められるドローン飛行演習において、実際の使用条件を整えています。さらに、屋根と外壁は自然光を柔らかく透過する膜素材で覆われており、日中は自然光が取り込まれることで、高効率な省エネルギーが実現されています。この設計は、視認性を高めるだけでなく、眩しさや反射を和らげるため、演習の環境を向上させています。

『DXフィールド』は、2025年4月に大阪工業大学の新しい学部である情報科学部「実世界情報学科」の開設に伴い整備されました。この学科では、AIやIoT、ドローンなどの先端技術に焦点を当て、リアルな情報を活用した新たなサービスを生み出す人材の育成を目指しています。1年次から実機を使用した授業が展開され、SDGsへの貢献も視野に入れた学際的な教育が行われています。

また、『DXフィールド』はロボットやドローンといったスマートモビリティに関する実践的な研究と教育の拠点としても機能します。物流や農業、防災といった分野へも応用が期待されており、多視点撮影技術を用いたVRの開発や、モーションキャプチャを活用したスポーツ解析にも活かされる予定です。これにより、学生たちは実際の社会課題に対する解決力を養うことが期待されています。

施設の詳細としては、規模は幅31m、長さ38m、軒高14.3mで、延べ床面積は約1,400㎡に及びます。設計は株式会社住建設計が手がけ、施工には金下建設株式会社が関与しています。『DXフィールド』は、ドローン関連の技術を学ぶための国家資格育成にも利用され、今後の教育の中心地となることでしょう。

この新施設が果たす役割は非常に大きく、学生たちが未来の技術と取り組む上での重要な基盤となります。太陽工業は、膜構造物のリーディングカンパニーとして、経済性や施工性、デザイン性に優れた様々な施設を手がけており、今後も社会のニーズに応えることが期待されています。未来の技術を学び、実践することで、学生たちが新しいアイデアやサービスを生み出していく場として、『DXフィールド』は新たな可能性を秘めています。