ダンス新境地
2022-09-28 10:30:01
勅使川原三郎が描くダンスの新たな表現『失われた線を求めて』
勅使川原三郎の新作ドローイングダンス『失われた線を求めて』
勅使川原三郎の最新作であるドローイングダンス『失われた線を求めて』が、東京・荻窪のカラス アパラタスで上演された。この作品は、彼自身が描いたドローイングを基に創作されており、ダンスとドローイングの相互作用を探求する試みがなされています。勅使川原は、絵を描くこととダンスを創作することが同じプロセスにあると語り、これらが融合することで新たなフォルムが舞台上に現れることを期待しています。
今回の公演では、ドローイングが舞台装置としても使われ、視覚と身体の両方から観客を引き込む試みがなされています。シアターXでのこの新シリーズは、勅使川原が長年追求してきた「言葉と音楽」との関係を新たな形で表現するものです。この劇場は、彼にとって自由で開かれた創作の場であり、観客にとっても新たな体験を提供しています。
勅使川原三郎の挑戦
勅使川原は、過去に多くの文学を基にした作品を手がけてきましたが、今回の『失われた線を求めて』はその中でも特に意義深い試みです。彼は自身の創作において、動きの中に隠された光と影を描くことを重視し、ドローイングを通じてダンスの新たな可能性を探っています。彼にとって、ドローイングは日常的な行為であり、動きを求めるための線を引くことが、自己を探求する手段でもあるのです。
「私のダンスは絵であり、私の絵はダンスです。この両者は、私が存在する世界との関係を表しています」と語る勅使川原の言葉には、彼が追求する芸術の核心が凝縮されています。彼は、ドローイングとダンスが交わることで、観客に新たな視点や感覚を提供することを目指しています。
振付家から見た作品
共演者でありアーティスティック・コラボレーターの佐東利穂子は、勅使川原のドローイングと対面することで、自身が未知の世界に誘われる感覚を持つと語りました。彼女は、描かれたものの背後に広がる世界を感じ取ることで、観客もまた新しい経験を共有することができると言います。ダンスを通じて、彼女は観客が知らない場所へと導かれる感覚を大切にしています。
改革と継承の地としてのシアターX
シアターXでの上演は、勅使川原にとって特別な意味を持ちます。2013年からこの場所での活動が続き、作品発表を通じて新たな表現の地平を切り開いてきました。この劇場は、彼のクリエイティブなエネルギーを支え続けており、観客にとっても同様に特別な場所となっています。
作品の今後の展望
『失われた線を求めて』は勅使川原の新たな挑戦の幕開けであり、今後もシリーズが続くことが期待されています。彼の独自の視点や方法論がどのように進化し、さらに多くの表現を生み出していくのか、観客は目が離せません。今後も勅使川原三郎のダンスとドローイングの世界から目が離せないでしょう。
このような新たな表現の実現を可能にするシアターXで、ぜひその目撃者となってください。
会社情報
- 会社名
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有限会社カラス
- 住所
- 東京都江東区亀戸1-16-8鯨岡第一ビル 4階ーF号室
- 電話番号
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03-5858-8189