旭化成、カナダで新工場建設
2024-11-18 11:21:50

旭化成、カナダにEV電池セパレータ新工場建設へ!Hondaと合弁で北米市場シェア30%以上目指す

旭化成、カナダにEV電池セパレータ新工場建設へ!Hondaと合弁、北米シェア30%以上目指す



旭化成グループは、リチウムイオン電池(LIB)向けセパレータ「ハイポア™」の生産能力拡大に向け、カナダでの新工場建設に乗り出します。11月14日、旭化成バッテリーセパレータ株式会社は、カナダ・オンタリオ州ポートコルボーン市において新工場の起工式を行いました。

この新工場は、旭化成と本田技研工業(Honda)による合弁会社が運営する予定で、年間約7億平方メートルの「ハイポア™」塗工膜を生産できる規模を誇ります。2027年の商業生産開始を目指しており、完成すれば北米における旭化成の生産体制は大きく強化されます。

起工式には、カナダ政府関係者、地元関係者、Honda関係者、旭化成グループ関係者など多数が出席しました。旭化成は、この新工場建設によって、北米市場における「ハイポア™」のシェアを30%以上に高めることを目指しています。

旭化成社長 工藤幸四郎氏のコメント

工藤社長は、カナダ政府とオンタリオ州政府からの支援、Honda、株式会社日本政策投資銀行からの参画に感謝の意を表しました。新工場は高い生産性と低コスト生産を実現し、北米市場でのシェア拡大、ひいてはクリーンエネルギー化の推進に貢献すると述べています。

「ハイポア™」とは?

「ハイポア™」は、LIBの正極と負極の間に位置する多孔質膜です。リチウムイオンの透過を促進する一方で、正極と負極の直接接触を防止し、ショートを防ぐ重要な役割を担っています。EV(電気自動車)の普及拡大に伴い、LIB用セパレータの需要はますます高まっており、旭化成は「ハイポア™」の生産能力強化によって、この市場の成長を捉えようとしています。

Hondaとの連携

今回の新工場建設は、旭化成とHondaの強固な連携を示すものです。両社は、EV市場における競争激化の中で、サプライチェーンの強化を通じて、より高品質で低コストなLIBの供給体制を構築することを目指しています。

今後の展開

旭化成は、このカナダ新工場に加え、日本国内やその他の地域における生産体制の強化も進めていくものと見られます。EV市場のさらなる拡大を見据え、LIBセパレータ分野におけるリーディングカンパニーとしての地位を確固たるものにする戦略です。

北米市場への期待

北米市場は、EVの普及が急速に進む有望な市場であり、旭化成は、この新工場によって北米市場における存在感を高め、グローバルな競争力を強化していくことを目指しています。環境問題への意識の高まりを受け、EV市場は今後ますます拡大すると予想されており、旭化成の戦略は、時代の流れを的確に捉えたものと言えるでしょう。


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会社情報

会社名
旭化成株式会社
住所
東京都千代田区有楽町1-1-2日比谷三井タワー
電話番号
03-6699-3000

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