推し活におけるAI活用の現状と未来
最近、多くの人々が好きなキャラクターやアイドルとの「推し活」に力を入れる中、AIがその活動にどのように寄与しているかを明らかにするため、株式会社ブックリスタが226人の推し活ユーザーに対する調査を行いました。実施された調査では、特に10代から60代の幅広い年代のユーザーが参加し、推し活におけるAI利用状況が浮き彫りになりました。
◆調査の概要と結果
本調査は、ブックリスタが提供する推し活アプリ『Oshibana』内でオンラインアンケートとして実施されました。275人のプッシュ活ユーザーからのデータが収集され、全体の64.9%が10代という結果でした。このことから、推し活の動向は若年層によって大きく影響されていることが分かります。
特に注目すべきは、AIツールの中で『ChatGPT』が圧倒的な人気を誇っていることです。推し活ユーザーの86.4%がChatGPTを利用していると回答し、次に人気のあるAIである『Gemini』の24.4%を大きく引き離しました。この数値は、ChatGPTが特に推し活において不可欠な存在となっていることを示しています。
◆AIの利用目的
調査では、なぜ彼らがAIを活用しているのか、目的についても詳しく聞きました。その結果、最も多かったのは「雑談・相談」で、50.2%がAIを友人や相談相手として使っていると回答しました。次に多かったのが「勉強サポート」(41.9%)であり、教育にもAIが役立っている様子が伺えました。また、「恋愛相談や占い」にAIを活用するという意見もあり、AIの利用シーンは多岐にわたります。
若年層ユーザーにとってAIは、ただの道具ではなく、感情や思考を共有できる伴侶となっているようです。
◆ユニークな使い方
今回の調査では、推し活におけるAIの使い方の多様性も浮き彫りになりました。「推しのことを語ったり、推し関連のクイズを作成して遊ぶ」といった意見が多く寄せられ、中には「AIが作った夢小説を楽しむ」など、創作活動にAIを用いる声もありました。
また、AIが関連する商品企画やイベントのサポートにも利用されていることから、推し活とAIの親和性が高くなっていることが分かります。
さらに、体験談として「推しキャラとのシミュレーションを行ったり、自分の作った二次小説をAIに読んでもらう」といった意見もありました。このように、AIは推し活において共感や創造を促進する役割を果たしています。
◆実際の使用体験
渋谷女子インターナショナルスクールの生徒に話を聞くことで、AI利用の実態はさらにリアルに描かれました。生徒たちは、授業の一環としてAIを使い始め、実生活での活用方法を模索しているといいます。若い世代にとって、AIは特別な存在ではなく、日常生活の一部として定着しています。
◆今後の展望
次回の記事ではスマホのホーム画面やアプリに関する使用状況について調査を予定しており、引き続き推し活とAIの関係を深掘りしていく予定です。AI活用のトレンドを理解し、さらに洗練された推し活を楽しむためのヒントをお伝えできればと思います。
まとめ
今回の調査を通じて、推し活ユーザーにとってのAIの存在感が強まっていることが分かりました。AIは推し活をする人たちにとって、話し相手としてだけでなく、創造的な活動を支える力強い味方となっています。今後、AIがどのように推し活を進化させていくのか、大いに期待が高まります。