cellenpia®PLASの採用
2026-10-20 14:05:29

日本製紙の新素材cellenpia®PLASが水上オートバイに採用

水上オートバイに新素材が採用される



日本製紙株式会社が製造・販売しているcellenpia®PLAS(セレンピア®プラス)が、ヤマハ発動機の2027年モデル「Wave Blaster」に採用されました。この採用は、水上オートバイの外装部材におけるセルロースナノファイバー(CNF)強化樹脂の実績として、国際的にも注目される重要な出来事です。さらに、これが量産品として外装部材に使用されるのは、世界初の事例です。

Wave Blasterは、これまでにもエコフレンドリーな設計が評価されていますが、この新素材の採用によって持続可能性の面でさらに前進しています。外装部材に要求される高強度かつ優れた耐水性に加え、リサイクル性が高いため、プラスチックの使用量削減とCO2排出の低減につながります。

cellenpia®PLASとは?



cellenpia®PLASは、木質資源から得られるバイオマス素材であるセルロース繊維を、ポリプロピレンやナイロンといった熱可塑性樹脂に均一に混ぜて製造された新しい素材です。この技術は京都大学及び京都市産業技術研究所が開発した“京都プロセス”を基に、日本製紙の独自技術を加えたものです。これにより、高い強度と優れた加工性を両立しました。

将来の展望



日本製紙は、ヤマハ発動機との連携を通じてCNF強化樹脂の用途開発を進めており、2023年にすでにヤマハの水上オートバイのエンジンカバーにcellenpia®PLASを採用しました。これに加え、2026年には「静岡県セルロース循環経済国際展示会in富士」で新たな採用例が展示されます。

また、日本製紙は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトに参加し、自社工場では毎年50トン以上のCNF強化樹脂を製造可能な体制を整えました。今後はマリン分野をはじめ、二輪や四輪の輸送機器部品への応用を図り、さらなる市場拡大を目指します。特に、安定した大量生産技術の確立及びコストダウンが、業界全体に新たな潮流をもたらすことが期待されています。

cellenpia®PLASはニューエコな未来を目指す新素材として、高い潜在能力を持っており、次世代の交通機関や製品における重要な要素となるでしょう。今後の動向にも目が離せません。


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