ロック界の巨星、レスター・バングスの著作が初の邦訳として登場
2025年7月4日、株式会社トンカチから、伝説のロック評論家レスター・バングスの著作集『サイコティック・リアクションズ・アンド・キャブレター・ダング』が刊行されました。バングスは、音楽評論の枠を超えた独自の視点で知られており、彼の文章は多くのアーティストや作家に影響を与えました。この著作集は、彼の没後に編纂されたオリジナルアンソロジーで、日本語で完全に収録されるのは初めてのことです。
読書ガイドの充実した内容
刊行から1ヶ月が経った今、トンカチストアでは「おせっかいと言わないで。あるいは、レスター・バングス読書の手引」という特設ブログが公開されています。このガイドは、特に「分厚さとクセの強さに圧倒されている」と感じている読者のために作られています。編集部が選んだおすすめの部分や、適切な読み進め方について詳しく解説されています。
バングスの記録と影響力
レスター・バングスは、ローリング・ストーン誌やCreem誌で活躍した評論家であり、ニューヨーク・パンクやラモーンズ、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなどの論考を通じて、多くの音楽ファンを魅了しました。本書では、彼の原稿の中から厳選された部分が収められています。翻訳を担当したのは、音楽やカルチャーに造詣が深い奥田祐士氏で、彼はバングスの熱意を日本語に見事に移し替えました。
本書の特徴と構成
『サイコティック・リアクションズ・アンド・キャブレター・ダング』は、編者として著名なグリール・マーカスが関与しており、彼自身も音楽評論界で高い評価を受けている存在です。この書籍は672ページにも及び、読み応えのある内容が詰まっています。その中には、バングスの特異な視点を理解するための貴重な情報が豊富に盛り込まれています。
本は並製本であり、サイズは縦188mm、横128mmと持ちやすいものですが、特にその分厚さが読者にとってハードルとなっているかもしれません。多くの読者がこの本に初めて手を伸ばした際、圧倒されてしまうことは否めません。
読書の楽しみ方を再発見
そのため、トンカチが提供する読み解きガイドは大変有意義です。「ここから読むといいかも」といった独断と偏見で構成された推薦部分や、少しの勇気を持って読み進めるためのアドバイスが掲載されています。特に、バングスの独特な視点や文体は、初めての読者には新鮮な驚きを与えることでしょう。
結論:バングスのメッセージを掘り下げよう
本書は単なる音楽評論に留まらず、現代における文化や社会を深く考えるための一助となります。翻訳者や編集者の熱意を感じ取りつつ、ぜひ挑戦してみてください。レビューサイトやブログに寄せられる多くの声に耳を傾け、周囲と共にこの著作を分かち合うことで、バングスが伝えようとしたメッセージがより深く理解できるはずです。
書籍の詳細や購入については、公式オンラインサイトや各種通販サイトをチェックしてください。
- - 出版社: 株式会社トンカチ
- - 価格: 5,500円(本体 5,000円+税)
- - ISBN: 978-4-910592-41-1
公式オンラインサイトはこちら
その内容と思いに触れ、ロックの持つ魔法を再発見してみましょう。