行方市の新たな象徴、「行方市フォント」が決定
行方市が市制施行20周年を迎えるにあたり、独自の制定書体「行方市フォント」が正式に発表されました。この新フォントは、株式会社モリサワが提供する「解ミン 宙 B」を基にしており、地域の特性や文化と調和したデザインが特徴的です。行方市がこのフォントを通じて目指すのは、地域の魅力を伝えることと、住民と市職員との一体感を育むことです。
フォントの選定プロセス
行方市フォントの制定は、『行方市フォントプロジェクト』として進められました。市職員や子どもたちが参加するこのプロジェクトでは、以下のような段階を経てフォントが選ばれました。
1.
市職員向けのワークショップ(7月)
ここでは職員が「行方市らしさ」について考え、その表現としてふさわしい書体を選定。同プロジェクトでは、候補となる4書体が挙げられました。
2.
小学生向けワークショップ(8月)
市内の4、5、6年生を対象にしたイベント「いきいきキャンプ2025」内で、フォントの基本概念を学ぶ機会が提供されました。子どもたちは、候補の4書体を使用してポストカードを作成し、模擬投票が実施されました。
3.
中学生による最終投票(9月)
最後に市内の中学生たちが投票を行い、正式な「行方市フォント」として選定されました。これは、地域の未来を担う世代の意見を反映させる重要なステップでした。
フォントに込められた意味
新たに制定された「行方市フォント」には、『自然と調和するまち、自然の豊かさと共存するまち』というテーマが込められています。このテーマは、行方市が大切にしている自然環境と住民の生活が密接に結びついていることを示しています。また、フォントは広報物だけでなく、市章やロゴマークへの使用も予定されており、より多くの場面で行方市のイメージを象徴することになるでしょう。
先例の少ない自治体制定書体の挑戦
日本国内で自治体制定書体を導入する事例は少なく、この試みは行方市としての新しいブランド戦略の一環といえます。世界ではフィラデルフィアやシカゴ、ドバイ、ソウルなど複数の都市が独自の書体を持ち、地域のアイdenティティを強化しています。行方市もこの流れに乗り、独自のブランドイメージを確立していくことが期待されます。
今後の展望
行方市フォントは今後、行政からの発信物や業務上の制作物に積極的に使用される予定です。住民との関わりを深めるとともに、地域の魅力を伝える新たなツールとして、地方創生や地域振興に寄与していくでしょう。フォントのカスタマイズ後のデザインは、今後発表される予定ですので、注目が集まります。
新たな行方市フォントが、どのように地域のアイデンティティを形成していくのか、今後の展開に非常に期待が寄せられています。