近年、仕事によるストレスが原因で精神的な問題を抱える労働者が増加しています。この状況を受け、社会保険労務士法人クラシコと株式会社Rodinaの2社は、2025年3月1日より、リワーク支援の強化に努める協業体制を築くことを発表しました。この連携により、企業が抱えるメンタルヘルスの課題に対し、より効果的な支援を提供できる体制が整いました。
協業の背景
ストレスチェックテストの結果によると、約14.9%の社会人が高いストレスを感じているとされています。こうした状況において、企業は人事部門に大きな負担がかかっており、特にメンタルヘルスに関する相談が増えているのが現実です。労災補償に関するデータでは、精神障害による請求件数が令和5年度には過去最高となっており、対策が急務となっています。
実際に企業からは、休職中の従業員へのアプローチ方法や復職の判断基準に関する相談が寄せられており、人事担当者は窮地に立たされています。従業員のメンタルヘルスに関する問題は、企業の生産性に直結するため、適切な解決策が求められています。
2社の協業体制の強み
この協業は、法的知識を持つ社会保険労務士法人クラシコとリワーク支援の専門家である株式会社Rodinaとの連携に基づいています。具体的には、以下のような形で両者がサポートします。
1.
復職支援の強化
クラシコが顧問先企業から受けたメンタルヘルスやリワークに関する相談を、Rodinaの提供する支援事業と繋げることで、法律面だけでなく実務面でも一貫したサポートを実現します。
2.
労務環境の改善
クラシコは、Rodinaに対し、休職規程の作成やメンタルヘルスを考慮した職場環境の整備についてアドバイスを行います。これにより、企業がメンタルヘルス問題を未然に防ぐための施策を講じることが可能となります。
リワーク機関の利用メリット
企業側は、Rodinaとの直接契約により、従業員が医療機関への通院に伴うサポートを受けることができ、費用負担が発生しません。これにより、人事部門の負担を軽減し、再休職や離職を防ぎ、復職後の定着率向上が期待されます。
なお、リワークなしで復職した場合、再休職のリスクは6.21倍に達するとされており、このプログラムの重要性が伺えます。また、健康経営優良法人認定の要件にもリワークプログラムが含まれており、企業にとってもこの支援は非常に有用だと言えるでしょう。
今後の展望
この協業を通じて、株式会社Rodinaと社会保険労務士法人クラシコは、メンタルヘルスの問題に対する実効性のある支援を提供することを目指しています。最終的には、「ひとりでも多くのビジネスマンが自分らしく働ける世界」を実現し、両社ともに成長を続けていく所存です。
特にリワーク支援事業では、各企業のニーズに合わせた細やかなサポートを行うことで、より多くのビジネスマンが心身ともに健康な状態で働ける環境を提供していくことが重要です。
会社情報
企業理念は「Create New Value“ないものはつくる”」であり、社会課題に対して自ら変革を行うリーディングカンパニーとして評価されています。
成長企業の人事労務管理に特化し、法改正対応や職場環境整備の支援を行い、持続的な成長に貢献しています。
この協業を通じて、企業のメンタルヘルス対策が進展することを期待し、提供されるサービスが多くの企業にとって有益であることを願っています。