BDO三優監査法人、デジタル化の一歩を踏み出す
監査業務の効率化が求められる現在、BDO三優監査法人はデジタル監査プラットフォーム「DataSnipper」の導入を決定しました。このアプローチは、限られた監査時間の中で、業務の質を高めるための鍵となるでしょう。
導入の背景
BDO三優監査法人が抱えていた最大の課題は、日々の監査業務の中で行われる繰り返しの作業、特に移記や突合作業の負担でした。限られた時間で精度の高い業務を遂行するためには、従来の手法を見直し、作業の効率化が急務となっていました。
試用から導入へ
そこで、同法人はDataSnipperの試用を始めます。そのシンプルな操作性やExcelアドインとしての機能を評価し、短期間で従来の単純作業が効率化できると実感し、導入を決めました。
DataSnipperの特長
DataSnipperは、AI技術を搭載した監査業務向けのツールです。以下の二つの大きな機能が特に注目されています。
1.
Snip(スニップ)機能
データの突合作業を自動化することで、数百件に及ぶ手作業を劇的に効率化します。PDF上の表データを一括で抽出するTableSnip機能により、突合の精度と作業速度が大幅に向上しました。
2.
Financial Statement Suite(FSS)機能
有価証券報告書のリスク部分を自動表示し、PC画面上での整合性チェックを可能にします。この機能によって、レビュー時間は約三分の一に短縮され、チェック済み部分はコメント付きのPDFとして出力可能です。
導入後の成果
DataSnipperを利用した結果、BDO三優監査法人では有価証券報告書のレビュー時間が約三分の一に短縮され、情報の網羅性も向上し、ミスのないハイクオリティな成果物の作成が実現しました。また、この導入が社内文化にも良い影響を与え、効率化への意識が高まるという嬉しい効果も見え始めています。
新人研修への活用
さらに、新人研修やリクルート活動においてもDataSnipperの利点を活かすことが進められています。この動きが、新しい社員にとっても効率的な環境を提供するきっかけとなるでしょう。
無料ウェビナーのお知らせ
BDO三優監査法人では「外部監査におけるテクノロジー利用状況と成功例」に関する無料ウェビナーも開催予定です。2025年10月16日(木)に行われる本イベントでは、最新の技術利用状況や成功事例が共有されます。
データスニッパーについて
DataSnipperは2017年に設立された企業で、監査・会計業務における課題解決を目的としたデジタル監査ツールを提供しています。このプラットフォームは、世界中で多くの監査法人や金融機関に採用されています。特に、日本ではBDO三優監査法人や三井住友銀行などの著名な業界プレーヤーによって活用されています。
会社概要
SwiftLink株式会社は、東京を本拠地とし、企業の成長を支援するために設立されました。特に海外進出支援や営業支援を行っており、リソースの効率的な活用を目指しています。情報のデジタル化が進む中、BDO三優監査法人の事例は、新たな監査の形として他の企業にも波及効果をもたらすことでしょう。
BDO三優監査法人の取り組みとデータスニッパーの活用は、今後の監査業務のデジタル化における一つの成功モデルとなる可能性があります。