2024年度フルマラソン完走者数が過去最高に
2024年度のフルマラソン完走者数が33万5,852人に達し、29歳以下の参加者が過去最多を記録したことが発表されました。このデータは一般財団法人アールビーズスポーツ財団によるもので、国内で開催されたフルマラソンについて詳しい情報がまとめられています。
完走者数の増加とその背景
2024年度の完走者数は、前年度の32万5,455人から大幅に増加し、1万9,397人も上回りました。特に注目すべきは、フルマラソンの大会数が92回に達した点です。これは前年度の89回を上回る数で、過去最多の大会数となりました。アールビーズスポーツ財団は、このランキングを2004年度から設けており、日本におけるフルマラソンの人気と人口増加を促進することを目的としています。
特筆すべきは、コロナ禍によって一時期大会が中止され、2020年度には完走者数がわずか1万1,198人に減少した事実ですが、その後の回復は目覚ましく、2021年度からは6万9,864人、2022年度には26万2,131人、2023年度には31万6,455人と、着実に増加を続けています。ことしは大会数も増え、完全にコロナ前の水準を超える結果となりました。
年代別の完走者数の動向
年代別に見ると、29歳以下の完走者数は5万4,267人であり、成人年齢の引き下げによって18歳と19歳も含まれるようになった影響がありますが、2016年度の5万3,288人を上回る歴史的な数字となりました。また、特に29歳以下の男性の数は、18・19歳を除いても3万9,716人となり、2016年度を超える結果となっています。50代と60代以上もそれぞれ9万83人と3万6,664人で、昨年の記録を上回る状況です。
一方で、30代と40代の完走者数はおよそ15万4,385人となり、2018年度と比べると約75%にとどまっています。この点については、今後の参加者数の増加が求められていることを示唆しています。
今後の展望
今後については、さらなるフルマラソンの普及が期待されます。アールビーズスポーツ財団は、市民参加型スポーツの振興を目的に2010年に設立され、イベントの開催やスポーツに関する調査研究を行っています。2024年度の「全日本マラソンランキング」では、男女別の1歳刻みのランキングも発表される予定であり、参加者の動向をより詳細に把握することが可能になります。
今後の動向は、2024年5月22日に発売される月刊ランナーズの付録で詳しく紹介される予定です。これにより、フルマラソンのさらなる普及と、多くのランナーの挑戦が期待されます。2024年度の結果を受けて、次代を担うランナーたちの活躍を期待しましょう。