山九が新たなペーパーレス化サービス「GENBAx点検」を導入
2023年、山九株式会社は、SORABITO株式会社が提供する「GENBAx点検」を試験的に導入した。この取り組みは、建設現場における点検業務を効率化し、デジタル化を進めることを目的としている。今や多くの業界においてデジタル技術の役割が重要視されている中、山九も時代の流れに乗り、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している。
山九のDX戦略
山九は2030年までに300億円規模のDX投資を計画している。この投資により、ヒトとデジタル技術を融合させたサービスを提供し、社会の様々な課題に対処することを目指している。同社は2025年までに経済産業省の「DX認定事業者」の取得を目指しており、全社員8,000名規模のDX教育を実施することで、組織全体のデジタルスキルを向上させる方針を掲げている。
また、機工事業本部ではBIM/CIM技術を活用し、3Dモデルを用いた施工計画の高度化を図っている。これにより、現場の手戻りを防ぎ、初期段階での問題解決(フロントローディング)を可能にしている。
さらに、AI-OCR技術を使った手書き帳票のデジタル化や、RPAによる業務の自動化も進め、建設現場や管理部門での生産性向上に貢献している。
「GENBAx点検」の導入背景
「GENBAx点検」が導入された背景には、いくつかの課題があった。例えば、悪天候時には現場での点検表記入が困難であったり、点検表の回収に手間がかかったりすることが挙げられる。また、遠隔地から点検の進捗情報を把握するニーズも高まっていた。これらの課題を解決するために、「GENBAx点検」はペーパーレス化を図るものである。
このサービスは、設備の分電盤や社用車の点検表からスタートし、将来的には安全記録や写真管理、安全書類の管理など、さまざまな点検表のペーパーレス化を進める計画だ。
SORABITOの役割
このペーパーレス化サービス「GENBAx点検」を開発・提供しているのは、SORABITO株式会社である。彼らは職場の機械のエコシステムを構築することを目指し、建設現場に不可欠な機械の調達や利用を支援するサービスを展開している。
「GENBAx点検」により、建設業界全体が直面している人手不足や業務の省力化といった課題に対応することが期待されている。実際に「GENBAx点検」は、建設機械の始業前点検や設備、足場の点検など、日常的に行われている業務をデジタルで管理し、紙の点検表の回収や承認作業を不要にすることを目指している。
このような取り組みにより、山九は今後の建設現場の安全性や生産性の向上に貢献していくことが予想されている。多くの企業がデジタル化を進める中、山九のこれらの取り組みは、業界のトレンドを先取りする試みとして注目を集めている。
まとめ
山九株式会社の「GENBAx点検」の導入は、単なるペーパーレス化に留まらず、DXを通じて業務効率を高め、より安全な建設現場を実現する重要な一歩である。今後もこのような取り組みが他の企業にも拡がり、業界全体の進化につながることが期待される。