マンガクリエイターの新たな拠点「上池台トキワソウルーム」の開業について

マンガクリエイターの新たな拠点が誕生

2025年7月1日、東京都大田区に新たなマンガクリエイターのためのシェアハウス「上池台トキワソウルーム」が開業します。このプロジェクトは、東急株式会社と特定非営利活動法人LEGIKAの共同努力によって実現し、クリエイター同士の交流を促す場となるでしょう。

コンセプトと目的

「共に暮らし、共に競い、共につくる」をモットーに、マンガ人材の育成に力を入れるLEGIKAによって運営されるこのシェアハウスは、トキワ荘プロジェクトとして位置付けられています。東京23区内では初となる大規模なシェアハウスで、55室が用意され、そのうち34室は創作活動専用のアトリエスペースとして利用可能です。これによって、クリエイターが自分のスタイルで自由に創作活動を行える環境が整います。

充実した共用施設

新しいシェアハウスでは、約500㎡の共有スペースを特徴としており、18名が同時に作業できるワークスペースや、インプットと議論ができるリラックススペース、本格的な料理ができるキッチン、交流が図れるラウンジスペースが設けられています。このように充実した施設が整っていることで、居住者はクリエイティブな環境での生活を楽しむことができます。

地域とのつながり

また、このシェアハウスは地域住民との交流や地域活性化にも貢献することを目指しています。現在運営されている多摩トキワソウ団地では、居住者による作品展示や地域交流イベントが開催されており、地域の魅力を高める取り組みが実施されています。上池台トキワソウルームにも、このような地域貢献の精神が受け継がれることでしょう。

カレッジ版トキワ荘プロジェクト

特に注目すべきは、上池台トキワソウルームで新たに始まる「カレッジ版トキワ荘プロジェクト」です。このプロジェクトは、大田区内の専門学校に通う学生を主な対象とし、既存のトキワ荘プロジェクトの参加資格を緩和しています。これにより、プロのマンガ家を目指す学生たちが、クリエイター同士の刺激を受けながら成長できるような環境が整います。