ファンケル、視覚障がい者のためのメイクセミナーを開催
株式会社ファンケルは、2026年5月29日に兵庫県網膜色素変性症協会(JRPS兵庫)と共催で、視覚障がいのある方に向けたメイクセミナーを神戸市内で開催しました。このイベントは、ファンケルとJRPS兵庫にとって初めての試みであり、参加者は全部で7名でした。
参加者の魅力を引き出すための第一歩
セミナーは、参加者が「見えなくなってもおしゃれを楽しみたい」という思いを共有することから始まりました。その中で各自が描く「なりたい自分」を意識しながら、実践形式でメイク方法を学びました。まずはスキンケアからスタートし、化粧液や乳液を手のひらで丁寧に肌に馴染ませることで、自分自身の肌の変化を実感することができました。参加者は、優しく丁寧なスキンケアがもたらす効果を感じることができました。
触ってわかる「タッチマークシール」の導入
さらに、セミナー中には当社が開発した「タッチマークシール」も紹介されました。視覚障がいのある方が化粧品を識別しやすくするために、点字を使わず触覚で認識できるように凹凸がつけられたこのシールは、誰でも簡単にアイテムを見分けられるのが特徴です。当日は、実際にこのシールを貼った製品を使用して、自分で化粧品を選ぶ楽しさを体験しました。
自分の手でメイクを実践
メイクの実践では、手や指を使った方法が取り入れられました。基本メイクとしてBBクリームを使用し、参加者は自分の手でその塗り方を学びながら仕上げていきました。ポイントメイクでは、自分のイメージに合った色を選び、ブラシやチップを使わずに指で塗る方法を学びました。スタッフのサポートを受けながら、参加者は見事にメイクを完成させ、自分の手で美しさを引き出す喜びを味わいました。
喜びの声が溢れるセミナーの終わり
参加者からは、「自然な仕上がりになった」「アイメイクができて大満足」といったポジティブなフィードバックが寄せられました。特に、当日使用したリップカラーの容器については、音で使用量が分かりやすく、視覚障がいを持つ方にも配慮されていることが評価されました。セミナーの締めくくりには、「きれいになりましたね」という声が飛び交い、会場は笑顔に包まれました。
未来に向けた支援の姿勢
ファンケルは今後も、障がいのある方が身をもって自己表現できる場を提供し、誰もが輝ける社会の実現を目指していきます。地域コミュニティの活性化や、多様な人々がイキイキと生活できるような取り組みを今後も進めていく方針です。
参考情報
会社は1988年から視覚障がい者向けにセミナーを展開しています。特に中途視覚障がい者が多く、外出することやおしゃれをすることを諦めてしまう方々を支える取り組みを続けています。また、タッチマークシールも視覚に障がいのある方の利便性を高めるために開発され、現在多くの方に支持されています。この取り組みは、内閣府のバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰式で奨励賞を受賞するなど、社会的にも評価されています。