360度映像を活用した新しい教育研修手法「リールチェック」
株式会社ジョリーグッドは、360度動画を利用した新しい教育研修ソリューション「リールチェック」を開発しました。これは医療・福祉分野を中心に、効果的な人材育成のための革新的なアプローチとして位置づけられています。従来の長時間におよぶ研修動画とは異なり、短尺動画形式でインプットすることで、効率的な学びを促進します。
「リールチェック」の仕組み
「リールチェック」は、職場や作業現場を360度のカメラで撮影し、その映像をAIが分析することで、さまざまな学習ポイントを自動抽出するプラットフォームです。各学習テーマに基づいた短い動画(1〜3分)が提供されるため、スマートフォンで簡単に視聴できます。これにより、今日学ぶべき重要なポイントをタイムリーに学べる環境が整います。
市場の変化と若年層の嗜好
現代の若者は、ショート動画が主流となっています。InstagramやTikTokなどのプラットフォームで育った彼らは、短時間で多くの情報を取り入れることを好む傾向にあります。これを踏まえ、ジョリーグッドはショート動画市場、マイクロラーニング市場、VR研修市場の収益性に着目し、リールチェック開発に取り組みました。これらの市場はそれぞれ高い成長率を見せており、リールチェックはその交差点で付加価値を生み出すことが期待されています。
教育現場が抱える課題
しかし、現在の日本の産業界は深刻な人材育成の危機に直面しています。若年層の離職率は特に高く、製造業やサービス業での離職の理由は、技術習得の難しさや指導者の不足に起因しています。このような現状を打破するために、リールチェックは大きな役割を果たすことが期待されています。
リールチェックの特長
「リールチェック」での最大の特徴は、360度動画から複数の学習テーマを自動生成できることです。人間の視野と比較して約12倍の情報量を持つため、AIが分析することで、幅広い視点から学習ポイントを抽出できます。これにより、効率的かつ個別最適化された学習が実現します。
学習ポイントの抽出
リールチェックでは、現場の映像から様々な分野の学習ポイントを抽出します。例えば、医療現場では手術手順や感染制御の要点、製造業では機械操作時の安全姿勢などが含まれます。これにより、実際の業務に即した内容を短時間で学ぶことが可能になります。
JOLLYGOOD+との連携
リールチェックは、ジョリーグッドが提供するVR教育プラットフォーム「JOLLYGOOD+」と完全連携しています。基礎を学んだ後に、VR環境での実践練習が可能であるため、知識の定着と実践力の強化を同時に図れるのが特徴です。
期待される社会的インパクト
「リールチェック」の導入により、早期離職率の削減や技術伝承の加速が期待されます。また、研修コストの削減や指導者の負担軽減にも寄与することでしょう。個別最適化学習が実現できる点も、このシステムの魅力です。
実証実験パートナーの募集
現在、ジョリーグッドでは「リールチェック」の効果を検証するための実証実験パートナーを募集しています。医療機関や製造業をはじめとする多業種の参加が期待されています。
代表取締役のコメント
上路健介代表取締役は、「現代の企業研修は変革が必要で、リールチェックはそれを実現するツールです」と述べています。ユーザーの求める学びの環境を整備し、社会全体のスキル向上に寄与することを目指しています。
おわりに
株式会社ジョリーグッドは、今後もVR技術を活用して新たなサービスを展開し、医療や製造業、建設業などで人手不足や指導者不足を解消すべく、様々な分野での事業パートナーを募集します。興味がある方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。