関西外国語大学に新たな風
2024年4月、関西外国語大学(以下、関西外大)に新たに国際交流部長として就任したのは、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で歴史学を教えていた平野克弥教授です。関西外大は海外留学の派遣先として非常に多くの大学と協定を結んでおり、平野氏の就任はその国際交流のさらなる深化を図る重要な一歩となるでしょう。
国際交流の重要性
関西外大は今年、創立80周年を迎えた大学で、全学で約1万2000人の学生が学んでいます。特に、留学制度の充実度には定評があり、同学は55か国、419の大学と協定を結び、2024年度には1100人の派遣留学生を送り出しています。この数字は国内の大学の中でもトップクラスであり、国際交流部はその要となっています。
平野教授は、これまでインディアナ大学やシカゴ・デポール大学、コーネル大学で教鞭を執った後、UCLAにて13年間教育活動を行ってきました。豊富な国際経験を通じて培った視点をもとに、関西外大の国際交流プログラムをさらに発展させていくことを期待されています。
教育と国際交流
平野氏は、政治思想史を専門とし、著書には「江戸遊民の擾乱――転換期日本の民衆文化と権力」などがあり、この分野においても高い評価を受けています。茨城県出身で、同志社大学法学部から英国留学を経た後、シカゴ大学でPhDを取得しました。その後、コーネル大学やUCLAなど、数々の教育機関での経験を積んだ上で関西外大に新たに加わりました。
平野教授は、「国際交流部は大学の心臓部です。私の経験を生かして、関西外大独自のプログラムを開発し、学生を対話力や決断力を持った人材に育てたい」と語ります。この熱意は、多くの学生が国際的な舞台で活躍するための基盤を作ることに貢献するでしょう。
学生との関わり
国際交流部は、学生に対して高いサポートを提供しています。国内大学の中でも優れた事務サポートを行っており、50年以上の伝統を誇る同部のスタッフは、学生一人ひとりの手続きを丁寧にサポートしています。国際交流部の副部長である廣本玲子さんも、「私たちは、学生の留学を支えるために、着実に業務を遂行しています」と述べています。
このように、関西外大は今後も国際的な協力と理解を促進するために、長期的に多くのアクティビティを計画しています。平野教授の就任後、さらに多様なプログラムと機会が学生たちに提供され、国際的な視野を広げるための場が整えられることでしょう。
学生たちの成長を支えるために、平野克弥氏の存在は大いに期待されています。