AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」が契約リスクチェックに対応
株式会社LegalOn Technologiesが提供するAI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」が新たに「建設工事請負基本契約」の契約リスクチェック機能を追加しました。この機能は、主に建設業界の企業に向けたもので、契約書の審査にかかる費用や時間を大幅に削減することを目指しています。
建設工事請負基本契約とは
建設工事請負基本契約は、工事の発注者と受注者間で結ばれる契約であり、工事を完成させる義務や完成した物件を引き渡す義務が含まれます。この契約は、建設業法に定められた内容をしっかりと盛り込むことが求められています。
詳しく言えば、契約書には法定記載事項と結びつきながら、標準的な工事請負契約約款の情報をしっかり反映することが重要です。これにより、建設工事に付随する様々な権利義務が正しく確認されるからです。
LegalOn Cloudの新機能の意義
今回の契約リスクチェック機能が登場した背景には、建設工事請負基本契約において法令や業界標準に則ったレビューを行うことが求められているという現状があります。この機能を用いることで、契約書が業界の指針とどれだけ異なっているのかを明確に確認できるため、企業は安心して契約を結ぶことができます。
レビューチェックポイントの例
1.
工期延長の請求権
この契約では、受注者の責めに帰すことのできない理由で期限内に工事が終わらない場合、工期を延長することが可能となる旨を定めることができます。この規定は国土交通省が規定する約款にも含まれており、契約書にはこの条項の追加が重要です。
2.
前払・部分払遅延時の違約金
受注者としては、前払いや部分的な支払いが遅れた場合の違約金を契約書に明記することが重要です。法的にも義務付けられたこの違約金条項は、契約の信頼性を高める重要な要素です。
未来の法務業務とAI
「LegalOn Cloud」は、従来のリーガルテックと異なり、企業法務のニーズに特化した次世代のプラットフォームです。利用者は自社の経営ニーズに合わせて、マターマネジメントや契約審査体制を一つのプラットフォーム上で統合管理できます。これにより、自然とナレッジが蓄積され、AIが自動で情報を整理し、最適な情報を必要な時に提供することが可能です。
企業情報
LegalOn Technologiesは、2017年に設立され、本社は東京都渋谷区に位置します。法務に関するソフトウェア開発を行い、企業法務の質の向上を追い求めています。また、グローバル市場向けにもサービスを展開し、多くの企業に導入されています。特に、日本初のAI契約書レビューや契約書管理システムは、多くの信頼を集めており、業界をリードしています。
おわりに
「LegalOn Cloud」は、AI法務プラットフォームとしての機能をさらに強化し、建設業界を含む幅広い業界での利用促進が期待されています。従来の業務を一新し、効率的な法務活動を支援していく点で、非常に注目が集まっています。