Splinkがセルフチェック型認知機能測定ツールAQ test®で2024年度グッドデザイン賞を受賞

SplinkのCQ test®が2024年度グッドデザイン賞を受賞

株式会社Splinkは、ブレインヘルスケアを専門とする医療AIスタートアップです。このたび、同社が開発したセルフチェック型認知機能測定ツール「CQ test®」が2024年度のグッドデザイン賞を受賞しました。本受賞は、認知機能測定ツールとしては初の栄誉であり、その革新的なデザインと機能が社会的にも評価された結果です。

認知機能測定の必要性

高齢化が進みつつある日本では、認知症や認知機能低下に対する懸念が高まっています。労働人口の減少とストレス増加により、日常生活や職場での脳の健康が心配されています。これに対応するため、常に脳の健康状態を把握する必要があり、早期の介入が不可欠とされています。Splinkの「CQ test®」は、個人が手軽に認知機能をチェックできるツールとして、その需要を満たしています。

CQ test®の受賞背景と意義

この受賞は、CQ test®が企業の健康経営を支えるツールとして評価されたことを意味します。働く世代の健康を保持し、より生産的な環境を created するためには、脳のコンディションに着目したアプローチが求められています。CQ test®は、従業員の健康年齢を可視化することで、企業の人的資本を形成し、医療費の増大を抑える取り組みにも役立ちます。

具体的な利用法とデザインポイント

CQ test®は、スマートフォンやタブレットを使用して手軽に認知機能を測定できるツールです。テストは約10分で完了し、結果もその場で受け取ることができます。デザインにおいては、心理的安全性を考慮し、受診者がストレスなく受けられる環境が整えられています。これにより、医療機関との連携を通じて、安心して受診できるエコシステムが構築されています。

UX・アフターサポートの充実

当初利用者には、「測定結果が怖いのではないか」との不安もありましたが、ポジティブなUI/UXの設計やアフターサポートが功を奏し、実際には高い満足度を得ることができました。特にトヨタ自動車では、従業員向けの健康診断に標準ツールとして採用し、多くの企業からも高い評価を得ています。

認知機能低下対策の新たな指針

今回の受賞は、CQ test®が企業や社会にとって不可欠なツールとなることを示しています。労働環境における脳の健康維持は、生産性向上や生活の質の向上にも寄与することが期待されています。高齢化社会において、企業が従業員の脳の健康を維持し、早期発見と予防することで、全体の健康寿命を延ばすことが求められています。